夏のような暑さだった今日（30日）、鐘閣「グランソウル」の食客村の前を通ったら、「烏頭山メミル家」という店がオープンしていました。メニューを見ると、冷蕎麦麺、温蕎麦、蕎麦餅マンドゥクッ・・・と、店名どおり「メミル（＝蕎麦）」料理の店のようです。

10時オープンとありますが、11時に見る限り、客はまだ入っておらず、スタッフ一同なにやらミーティング中です。「もう入れますか」と訊くと、店長らしき中年氏に「先ほどお電話頂いた、日本の雑誌社のかたですか？」と謎な質問をされました。電話もしていないし雑誌社の者でもないと答えて着席、冷蕎麦麺（7000ウォン）と「烏頭山蕎麦マッコリ（１杯1000ウォン）」を注文。

スープ完成に５分ほどかかるとの事で、待つこと約10分。キムチとはちょっと違う雰囲気の大根漬けを味見していたら、マッコリが出てきました。想像より大ぶりな碗に、なみなみの注ぎです。

注文の品が出てくると、店長氏は「上に載っているのはモヤシではなく、蕎麦の芽でございます」とか「載せる肉は、豚肉の脂身の少ないロース部分を使用しており」とか、蕎麦と大根を一緒に食べることの由来と効用についてとか、超・丁重に説明をしてくれました。←雑誌の覆面取材を疑っていたのかもしれません　

「ネンミョン（冷麺）」ではなく「メミルグッス（蕎麦麺）」と名乗っているこの一品、蕎麦60％・小麦粉40％ほどの配合だそうで、快く適度なコシのある中細麺でした。スープは牛ベースのクリアな味で、上に振ってあるゴマは炒りたてなのか、香ばしくて美味でした。

なお、この店、座席が畳になっていたり、「生メミルソバ」というメニューがあったり、「富山県立山」と書かれた色紙があったり、どことなく「和」な雰囲気です。「メミルソバ」は他の麺と違うのかと訊いたら、「いえ、小さいスープ碗につけて食べますが、同じ麺です」とのこと　

マッコリは、予想した「明らかな蕎麦味」はさほどないのですが、粉っぽくなくて、サッパリ飲めて美味でした。ジョンや蕎麦マンドゥ、肉の冷たい煮凝り「ピョンユッ」などもあるようなので、数人で飲むにも良いかもしれません。
オフィス街なので会社員の昼食時間には混むようですが、その他の時間はわりと余裕があるようなので、「一人で昼酒」にもオススメです。

※会計時、レシートと一緒に、隣りのカフェ「GURUNARU」で使える1000ウォン割引クーポンをくれました。当日のみ有効とのことです。