地下鉄6号線「上水」駅から歩いて数分、駐車場通りから数メートル奥に入った場所に「면채반」というモダンな雰囲気の店があります。
何の店だろう?と思っていたら、入口前に冷麺やカルグッスの写真が出るようになりました。
「おいしい麺料理店=古びた建物、中高年店主、パンチパーマのアジュンマ店員」という偏見を持つ私は、店内で働く黒いユニフォームの若者くん達を見て、いろいろと疑っていたのですが、そのわりにはけっこう客が入っています。
外に出た写真には「冷麺5500ウォン カルグッス6000ウォン」とあります。ダマされたつもりで一度入ってみることにしました。
入口の先には玄関のような空間があり、「ミョンチェバン」「営業中」と表札(?)の出たドアをもう一度開けて店内に入ります。
写真つきメニューを一応見てから、冷麺を注文。すぐに運ばれてきたゆで卵の殻をむいたり、湯飲み茶碗に入った温かいスープを飲んだりしつつ、待つこと数分。
(この間に、卓上の調味料入れを開けてみたら、塩や酢、黄色いカラシが入っていました)
出てきた冷麺を見ると、麺が灰白色です。原料は何だろう?と思ったら、壁にサツマイモの絵と「고구마 전분(コグマジョンブン)」という案内書きが出ていたので、サツマイモでんぷんのようです。
運んできた店員くんが「麺、お切りしますか?」というので切ってもらいました。←噛み切るのが難しいほどの弾力があるので、そのままだと食べるのが難しいかもしれません。
具材は梨とキュウリと大根で、肉類は無しというシンプルさです。
よく冷えたスープは、まろやかな酸味のあるあっさり味で、コシのある極細麺によく合います。
ただ、スープ&「体を冷やす系」の具材で、寒い日
にはいっそう体が冷えますが
中に何がいるのか不明な犬小屋、玄関で通行人を眺めるキリン、店内の本棚に置かれた2冊の本「日本はある(韓国人の元・外交官の著作)」と「日本はない(『悲しい日本人』という題名で邦訳も出た田麗玉の本)」など、ちょっと気になる
アイテムが散見される店で、こんどは温かいカルグッスかマンドゥを食べに再訪してみたいものです。