突然「シジミスープ」が食べたい気分になり、仁寺洞の「蟾津江(ソムジンガン)」に行ってみました。
釜山・南浦洞で同じ名前のシジミスープ店を訪ねた記憶がありますが、シジミ料理で「蟾津江」というのは「春川タッカルビ」「安東塩サバ」のようにありがちな店名なので、おそらく無関係な店でしょう。
本来、韓定食の店らしく、1人なのに個室に案内されました。手洗い+男性用化粧室付きで「宿屋か?」というちょっと謎な部屋です。
入口にわりと紳士靴があったこと、他の個室から「うわっはっはっ」と韓国人のオジさん客の談笑する声が洩れ聞こえてくることから、それなりに客は入っていると推測されます。
いちおうメニューは日本語併記です。カタカナの「チェチョプ・チョンシク」を見て「シジミスープ定食」だと理解できる韓国語力が必要なようですが・・・。
「シジミスープ」は9000ウォン、「シジミスープ定食」だと、15000~60000ウォン(!)という値段です
さすが、大都会ソウル有数の観光地・仁寺洞です。
さらに、慇懃な初老の女性店員から、
「シジミスープ定食は、1人分注文だとプラス1000ウォンで10000ウォンとなりますが、いかがなさいますか」
と、衝撃的な通知が
←「1人分でも一定量のおかずが提供されるから」とのこと。
こ、これは、韓国生活3年目にして初遭遇の「ボッタクリ」か!と思いましたが、「いや、丁重に事前予告をするボッタクリというのはないだろう」と思い直し、とりあえず「シジミスープ(1人分なので10000ウォン)」を注文。
冷たい麦茶に続いて、おかず5品ほどが運ばれてきました。「別に多くもないフツーのおかずじゃん
」と思っていたら、シジミスープ+ご飯と共に、おかず第2弾が登場。食後にはヌルンジも出てきました。
釜山の同名店のシジミスープ定食(7000ウォン)のシジミの量やおかずのボリュームに比べると非常に控えめですが、仁寺洞の中心部で、料理そのものは結構美味、しかも個室でゆっくり静かに食事ができるのは良いかもしれません。
注)ところで、ちょっと不思議に感じたのは「シジミ汁のおかずにテンジャンチゲ」という、スープ&スープな組み合わせです。
韓定食で、前菜に水キムチとエゴマ粥と澄まし汁、最後にご飯とテンジャンチゲといった「2段階スープ」はよく目にしますが、シジミ汁と同時にテンジャンチゲが出てくるというのは一体??いえ、韓国カボチャやジャガイモ入りで、けっして不味いものではないのですが