仁川広域市中区の「港洞」は、名前の通り、国際旅客ターミナル、巨大な倉庫、魚市場などの並ぶ湾岸地区です。
先週末、知人(韓国人)の案内で、この地区の刺身料理店「忠武食堂」を訪問しました。
この食堂がある建物の1階・2階には、似たような刺身料理店がミシミシと入居しています。が、知人いわく「人気店は、この忠武食堂と、あの店(と、他店を指差す)で」・・・いったい、何が違うのでしょう??
2階入口の「今日のメニュー:メウンタン、ガンギエイ刺身、ボラ刺身、ヒラメ刺身、ニベ刺身、マナガツオ刺身」という取り外し可能な案内板を見るに、日によって登場する魚は違うのでしょうか。
店内は何だか「海の家」風です。着席後、知人は「オススメのものを適当に」と注文。価格表示なしの店でこのオーダー、外国人にはマネできない暴挙です。
が、ほんとに「適当に6種類ほど盛り合わせた刺身」が出てきました。
店主が魚の種類と調味料・付け合わせの食べ方を解説してくれましたが、イマイチよく分かりません。説明終了後、連れ一同(全員韓国人)に「あの、この魚なんでしたっけ」「どの魚がゴマ油で、どの魚にコチュジャンでしたか」と、ひそかに確認すると「えーと、何だったかしら」「まあ、適当でいいだろ」との答え
私も適当に食べ始めました。
盛り合わせなのに全部「白身魚」っぽい色なのは、韓国ではよくあることですが、非常に気になるのが「マナガツオ」らしき、表面が銀色の刺身です。
通常、刺身とは魚を「三枚おろし」にして骨部分を除き、両面の身を薄切りにして出すものです。
が、この刺身は魚体が「ぶつ切り」になっています。「この形状で、どのように骨を取ってあるのだろう」と思ったら、案の定、ゴリゴリに骨入りです。いえ、小骨のない軟骨っぽい骨で、口に刺さることはないのですが。
「ガンギエイ」もモロに骨入りだったことは言うまでもありません。
が、魚はいずれも鮮度が良く、サンチュや昆布、コチュジャンやゴマ油、おろしニンニクと共に、サシミとは異なる韓国の「フェ」を満喫できました
少々ビビったのは会計時です。価格決定者らしき店主が席を外しており、レジで「幾らですか」と訊くと、パンチパーマ店員女史たちは「幾らだったかしらねー」と話し合っています
結局、おとな5人分で45000ウォン(正解なのかは不明)と、大盛りの「フェ」としては手頃な価格でしたが・・・。
色々な意味で、一人での訪問は難しい形態の店ですが、韓国人の連れがいる時などにぜひ。