忠南大学近くの「オヤンゴル　イェンナルスンデ」は、席数20ちょっとの
小さな食堂です。

店の入口はガラス張り・・・なのですが、そのガラスが濃い色なので、中の
様子がほとんど見えません。
寒くない日には、営業中は入口ドアが開いていたりしますが、閉まった状態
だと、何というか、「入りにくさ」抜群です。
が、人が出入りする時に店内を窺うと、どうも昼食どきには満員のようです。

ドアが開く季節になったので、訪ねてみました。
開店時間と思われる11時半をちょっと過ぎた時間に入店。客はまだ私一人です。
店内には「オミジャマッコリ」「桃マッコリ」「大田の生マッコリ」など、気になる
ポスターも色々ありますが、とりあえず「スンデクッパ（5000ウォン）」を注文して
みました。

待つこと数分。クッパとキムチ2種、辛いネギ、タマネギと味噌が来ました。
「クッパ」なのに、スープをかき回してもご飯がない？？と思ったら、店主が
ご飯の器を持ってきました（忘れていた？）。スープとご飯が別々に出てくる
タイプのようです。

このスープ、さほど美味しそうに見えない、灰色がかった茶色です。肺（？）や
腸、軟骨などの色々な部位や春雨に加え、食べる前にかけることが多いエゴマ
の粉もあらかじめ加えられていて、非常にB級な雰囲気です。さらに、スープ
には塩味がついておらず、一瞬「えっ、何かの間違い？」と思います。

が、店主が「入れすぎにご注意下さい」と言っていた辛いネギや、卓上の塩を
好みに応じて入れると、色も味も一変します。
ただし、ネギは、入れすぎると「辛く」なるというより、ネギ本体に塩味がついて
いるため「しょっぱく」なるので、確かに要注意です。
B級な外観に似合わず、コクはありながらも臭みやギトギト感のない、スッキリ
したスープでした。

12時近くになると、中年男女グループ、学生風の若者たちなどが続々と入って
きて、店内は満員に。
「マッコリも頼むか」「え～、昼じゃん」と言いつつ結局「スンデ（大）」と生マッコリ
（ボトルではなく、ヤカンで出てくるようです）を注文する中年グループを見て、
「・・・私もスンデ（小）とマッコリを頼めば良かったか」と思いつつ店を出たのでした。

なお、「スンデ」という店名ながら、モリコギ（豚？の頭の肉）クッパやテジクッパ
も人気のようです。
内臓・軟骨などが好きな方には特にオススメです。忠南大学近辺にお立ち寄り
の際はぜひ。