「忠南大学校」近くの「おにぎりとイぎゅうどん」は、学生や若者で混み合う
全国チェーンの人気店です。
「イぎゅうどん」の「イ」が「呉氏カルグッス」とか「柳家カルビ」と同じく
「李(イ)氏が経営する店」という意味なのか、「いい牛丼」を意図している
のかは不明です。
ついでに、メニューにも謎な点がいくつかあります。
・「新メニュー ナガサキちゃんぽん(辛味/普通味)」。長崎ちゃんぽんに
なぜ「辛味」という設定が
←大手S社のインスタント麺の影響?
・「チャーシュー照り焼き丼:チャーシューは燻製サムギョプサルです」
あの~、それ、チャーシューじゃないのでは・・・。
さらなる謎は「ベストセット」のメニュー構成です。
「牛丼(M)1、サヌキうどん1、オニギリ2個(ツナ、シラス各1)」で、
HPによると「家族や恋人と分け合う、楽しいメニュー」だそうです。
ぜんぶ炭水化物で、家族の健康はどうなのかという事はさておき、他の支店に
一度いっしょに出かけた知人(韓国人)は、
「東京でY屋に行ったことあるけど、牛丼って、大人が二人で分けて食べる?」
いえ。たぶん、M屋でもS屋でも分けないでしょう。他の韓国人もそう思うのか、
店内を見回す限り、このセットを注文している客はいませんでしたが。
今回は「チキンマヨ丼とサヌキうどんセット(6500ウォン)」を注文してみました。
店長風の男性は、非常に物腰が丁重で「混雑のため大変ご不便をおかけして
おります」とか頭を下げたりしていて、「いまどき、日本でもファストフード店で
こんな接客は稀有かも」と、驚きを感じます(大田市内の他支店は普通だった
ので、支店によって接客に差はありそうですが)。
店内に流れる「オニギリの歌(韓国語)」を聞いたり、「おにぎりとは、戦国
時代の日本の武士が弁当の代用に持ち運んだ食物に由来し・・・」「牛丼の
おいしい食べ方:1.刻んだネギを・・・」等の解説を読んだりしつつ、
待つこと約3分。注文の品が運ばれてきました。
ちょっと身をほぐしたチキンは妙な甘み辛みもなく、塩・油味のついていない
刻み海苔とともに、あっさり食べられます。
うどんは「讃岐」と名乗るには少し柔らかくて細いものの、普通にうどんです。
ソウルだと「ソウル大」「高大」「弘大入口」など大学近く、汝矣島や駅三、
江南駅など、わりと高級めな地区にも支店があるようです。留学などで長期
滞在中の方や、辛い&量の多い料理にちょっと胃が疲れた時など良いかも
しれません。