ソウルやプサンなどの観光都市の飲食店では珍しくない「日本語併記の看板」や「日本語メニュー」。大田広域市では滅多に見かけません。
つまり、店頭メニューに英・日・中併記という「ワンマンドゥチンパン　月坪店」は結構珍しい店です。
もっとも、大田市内の「儒城温泉駅」近くや、公州市、大邱市でも同名の店を見たことがあるので、チェーン店のようですが…。

店に近付いて看板をよく見ると、
「한현덕의 사랑에 빠진 리브家 왕만두찐빵 월평점」
（ハン・ヒョンドクの　恋に落ちた？？　リブ家　ワンマンドゥチンパン 月坪店）
と書かれています。これが正式名なのかもしれません。

それはさておき、「Dumpling おうぎょうざ　餃子」という表記に、思わず期待して
「こ、この店、英語とか日本語とかできる人いるんですか？」
と訊いてみました。が、店頭のおばさんは「いや。」と即座に否定（できる人がいる日もあるかも
しれませんが・・・）。そして、
「え、写真撮るの？肉まんなんて、日本にもあるでしょうに～」
と笑いながら、注文の肉まん・あんまん・キムチまんを迅速に紙袋に入れ始めました。
１個ずつ「歩き食い」可能な包装で販売とは（市内には5～6個セットのみで販売の店も多いので）、何だか有名観光地に来たような気分です。
「大きいのが○○まん、紙袋の口を折ってあるのが××まんで、だいぶん辛いわよ。この醤油ダレは□□まん用」
写真を撮っているうちに説明終了。えーと、どれがどれでしたか…。背後に次の客が来たので、訊き直すのは断念して持ち帰りました。

帰宅後、
「ふつうに考えて、辛いのはキムチまんだろうな」
「大きいのは、確か『あんまん』だった気が」
「消去法で、残りが肉まんか」
とは思いつつ、全部切ってみました。

肉まんは、中華風のちょっとオイリーなバンズに、黒胡椒がきいた春雨と豚肉の具が入っていて、キレの良い味です。
キムチまんは、確かにかなり辛いです。具は、よく火が通っていながらも野菜（キャベツ？）のシャキッとした歯応えが残っていて、さわやかな食感です。

他の二種よりかなり大きいのが、やはり「あんまん」でした。
あんは真ん中に集中しています。端まで入っていた方が気前良く見えるかもしれませんが、この大きさで端まで入っていたら結構ヘビーでしょう。こちらも、柔らかく煮えていながらも、小豆の皮や粒、そして素材の味の残った素朴な味わいの餡子です。

肉まん、あんまん、キムチまんはいずれも1個1000ウォン。軽食・間食に適したサイズと価格です。大田の「政府庁舎」付近に寄られた際などにどうぞ。

このお店いろいろなところで見かけますよね。
中には似ているだけのお店もあるのかもしれませんが

私も何度かチンパンとあんまん(これは1回だけ)を買ったことがあります。
でもあんまんは巨大で値段も1000ウォンではなかったのですが去年の話なのでもしかしたらサイズが変わって安くなったんでしょうか？？

カンピョンドンにあるこのお店は日本語のメニュー表記はありませんが日本語ができる女性の店員さんがいらっしゃいます。
私が行ったのはまだ2･3回だけですが、行くと必ず日本人と見破られて(笑)日本語で対応してくださいます。

似たような名前で別の店、あるでしょうね。
「松汀トッカルビ」とか「安東チムタク」とかも本店、元祖、本家と色々ありますが、
「肉まんあんまん」に至っては「普通名詞」ですし。
そういえば、大田駅近くにも「肉まんあんまんタウン」という店が（店構え的に
明らかにこの店とは無関係の店ですが）あった気が。

色々な「肉まんあんまん」店名を見ながら、
全国チェーンの「新村ソルロンタン」
http://www.sinchonfood.net
を思い出しました。
大田市西区に「大田屯山（ドゥンサン）店」がオープン！というとき、市内（しかも同じ
西区）に同名の店があったせいか、微妙に違う名前（確か『新村ソルロンタン咸興
冷麺』）でデビューしたのでした・・・。
もしや、この「肉まんあんまん」の長～い正式名（？）も、類似店との差異化を
図っているうちにこんなことに・・・？

値段ですが・・・2011年10月上旬時点では、この「月坪店」には、全種類
「1200ウォンを1000ウォンに値下げした」旨の掲示がありました。
そして、私の知る限り、儒城区魚隠洞（オウンドン）にあった支店は1000→
1200ウォンにアップの後、閉店または移転したようです。