近代的なオフィスや病院が立ち並ぶテジョンの屯山2洞（ドゥンサンイドン）に、ひょっこりと「めし屋」という感じの食堂があります。

初訪問時、わりと空いた店内でのんびり食事をし、食べ終わりかかった12時05分頃になると・・・
会社員風のおにいさん数人、病院受付嬢風の若い女性グループなどで一気に満席に。

では、オフィス勤めの人たちが昼食をとりそうな12時～2時を外して行こう、と11時ちょっと過ぎに行ってみると、営業マン風の若者、職業不詳なおじさんたち、保険セールスの電話をしながら入ってきた女性などでやはりほぼ満席に。さらに、男性1名がバイクで配達に出たりしています（看板にも店内にも『配達いたします』という表示はないのですが）。

大通りからちょっと引っ込んだ場所にあるのに、どうやら人気店のようです。
昼時の来店者の大半が注文するのは「コンナムルパッ（4500ウォン）」です。オシャレで高額な飲食店やファミレス、ファーストフード店の多いこの地域でこの価格と素朴なメニュー、外食ランチ派の勤め人には魅力です。

コンナムルパッ本体はシンプルですが、おかずのキムチポックンと大根の和え物（あっ、両方とも写真を撮り忘れました・・・！）が、辛いものが苦手な人でもいくらでも食べてしまう味わい深さです。
なお、テーブルの上にある薬味ソースは、辛そうに見えますが優しい味の醤油ダレです。
「韓牛使用」とのことでちょっと贅沢な気分になれるユッケコンナムルパッ（7000ウォン、ユッケと目玉焼きがのっている）もあります。

昼間しか訪ねたことがなく、オフィス街という地域柄か昼に飲酒という人は見ないのですが、豆腐キムチ、イカと豆腐のドゥルチギ、ユッケ、海鮮パジョンに生マッコリというメニューから、夕方以降はお酒を飲む人も多いと思われます。

ところで、客がどっと入ってくる前にふと気付いたのですが、この店、庶民的な店構えと内装の割に椅子がとってもモダンです。店主の趣味でしょうか・・・？

辛い料理、こってりした食事などに胃が疲れた時にもうれしい味と価格です。
外国語はおそらく通じませんが、市街地の便利な場所です。ひとり旅の際にもぜひ。
（最終訪問：2011年9月末）