夕飯をfloweryukiさん御推奨のお店で食べようと計画していたのですが、南浦から西面まで行く力が湧かず、急遽ホテルの人(無愛想な方)に聞いて、貝焼きの店にタクシーで行く事にしました。

チャガルチからずっと奥へ進み、怪しいネオン街のような場所に入ったかと思うと、人気のない貝焼きの店で降ろされました。
夜の夕飯時だというのに、お客が1組しかおらず、その方達の貝殻を見て、私はそのお店で食べるのが嫌になりました。
値段もとても高額でしたので、嫌な予感がしてすぐに外に出ました。
「どうするん?ここで食べなければ何処で食べるん?」相方が眉間にしわを寄せて言います。
「とにかく、ネオン街から出たい。ホテルの近くに戻って屋台で食べる。」

やっと拾ったタクシーからは遠回りをされ、悔しくて涙目でホテルに到着。
すると相方が、「屋台であたったらどうするん?こんな事やったら、最初からfloweryukiさんお勧めのお店に行ってたら良かったやん!いい加減にしよ!」
怒られつつ、半泣きで、影島の夜道を歩きながら、辛くないお店を探します。

30分位探したでしょうか?真っ暗な裏路地で、可愛いフグの看板が目に飛び込んできました。
Kosetsuさんのご投稿で、フグ料理の事を書かれていたのを思いだしました。
看板には、ふぐコース1人15000Wの文字が。
「これなら、辛くないはず、入ろう。」

中に入ると、アジュマ達が、笑顔で「オソオセヨ～」と出迎えて下さいました。
通りから奥に入った裏路地のお店に、日本人達が訪れた事にびっくりされたようで「今日、日本、新しい王様」と笑顔で日本語で話しかけて下さいます。
すぐにコース料理を注文。
料理が次々に運ばれ、テーブルに乗らんばかりに並べられます。
フグの天ぷら、フグのお吸い物、フグチリ、フグの皮の和え物…勿論、バンチャンは別に並びます。
フグの天ぷらは肉厚でふわふわ。
フグのお吸い物の出汁は上品で、美味しく、半泣きだった心に染みわたります。
マッコリも、ビールも頂き、おなか一杯です。
21時近くでしたので、慌てて帰ろうとすると、「ゆっくりしていって下さい」と、メシル茶を出して下さいました(伽耶のイイ人11人目)
これで、1人15000Wだなんて、信じられません。

令和最初の日の夜、色々ありましたが、釜山の温かい人達に囲まれ、美味しい「福」の味を頂き、私達は「口福」な時間を過ごす事が出来ました^^