南原チュオタン(昌信洞)

栄養価の高いチュオタンと手作りのパンチャンで迎えてくれる美味しいお店。物腰のソフトなマダムはとっても料理上手、美肌の持ち主でもあります。久しぶりの訪問に心躍りました。

店先には真紅のバラが咲いています。
カメラを向けると丁度フレームの様に写りました。
マダムの素敵な演出を感じました。

チュオタンと美味しいおかずの並ぶ食卓、食べたかった〜会いたかった〜。
マダムの腕は衰え知らず。ぶれません。穏やかなお人柄と相反するシャープな切れ味に惹かれ溺れます。

♬ 貴女に会えて〜本当によかった…
　美味しくて、美味しくて、言葉に……♬

壁には一枚の写真が飾ってありました。
国会議長の先生との写真でした。議長の机に飾られたバイキンマン。微笑ましく拝見しました。

　　　　　　　　　　　　2023年5月8日訪問。

前日近くのスパレックスに泊まっていたので朝食に伺いました。ちょうど１０年前に南原に行って食べた以来です。日本でも駒形どぜうも何回か行ってますが「どじょう」を率先して食べる気に中々なれず、１０年もあいてしまいましたが、偶然ですがトムジェリさんの推薦されるお店に何軒か行きましたが、とても好みなお店ばかりで今回も口コミ頼りに訪問。そして久しぶりにどじょうを食べて美味しいと再認識！確か１０年前も南原で美味しくてビックリした記憶が甦りました。スパレックスもたびたび泊まるのでまたお邪魔します。ご馳走様でした。
オーダーしたものチュオタン8000ウォン、から揚げ小10000ウォン。

店先で梅を丁寧に下処理されていた美肌マダムを見かけたのは、3日前でした。その日帰国の私は、訪問する事が叶わず、再び本日、空港から直行いたしました。

日曜日には、ご主人らしき男性がフロアで活躍されます。平日は、他の仕事をされているのかしら？マダム同様、穏やかな方です。
チュオタンをお願いしました。
すぐに カリッ、サクッのヌルンジのサービスがあり、パンチャンも運ばれてきました。
緑あり、赤あり、 いつもながら、バランスも 彩りも 考えられてあります。
そして、グツグツのチュオタン、シレギたっぷりです。

美肌マダムは、本当に料理上手、そして料理を愛している事が、素材の切り方、味付けからも 伝わってきます。
きっと、マダムのお母様が そう言う方だったのでは？それを見て育ったマダムには、自然と身についた、そんな感じがします。
食堂を業とされているのですが 、マダムの料理には、我が子に食べさせる愛情いっぱいの料理の影が、映し出されています。
本日の 練り物の炒め物も そうでした。
何気ない物です。
が、マダムの魔法にかかると、秀作へと変貌します。
A地点から出発した醤油と、B地点から出発した砂糖が、抜群の場所で 出会います。そして、とかく風味がとんでしまいがちな、醤油の存在を残す、美肌マダムの腕は、素晴らしいです。
先日、漬けてらした「マダムの梅」も 楽しみです。

南原チュオタンと出会えて、本当に良かった。
♫うれしくて、うれしくて
言葉に出来ない ♫

2019年6月30日 訪問。

冬場は、トゥッペギの熱々の湯気が立ち込める街の食堂も、冷麺の出番が訪れています。

私にチュオタンの世界を開いてくれた南原チュオタンも、冷麺が始まりました。
以前から、店内のポスターで 何気に見ていた冷麺のポスター。
ふと、あの冷麺の前に書かれていた「곰취」の文字が 無性に気になり、訪問いたしました。

陶器のような美肌マダムが、優しく迎えて下さいました。
ご主人と思われるおじさまにも 初めてお目にかかりました。

壁の「곰취 냉면」を 指してお願いしました。美肌マダムは、なんだか嬉しそうです。
ひょっとして、今シーズン、私が初めての 「コムチ冷麺」客だったのかもしれません。

ポスターには、
「海抜800m 涼しい風、澄んだ水で有名な太白山で 育った山菜オタカラコウを入れて作った シコシコした高級冷麺」的な内容が記されています。

一体 どんな味なんでしょう？

キムチと 冷麺が運ばれてきました。
マダムは、例の絶品、 青梅も 出して下さいました。嬉しいお心遣いです。

コムチ冷麺、麺が グリーンです。
ポスターの説明が無ければ、海藻が練りこまれていると思ったかも しれません。
キュウリの千切りが 乗っています。
丁寧な仕事が 光っています。
固い皮を 除き、細い麺と混ざっても食べ易い様、細い千切りにされています。南原チュオタンの こういう繊細な仕事に 心惹かれます。料理を愛する心が 読み取れます。

うん
確かに 普通の冷麺とは 違うようですが、はっきり説明できない美味しさ、
凡人の舌が 情けない。

次回 もう一度チャレンジしたいと思います。

調べましたところ、「곰취 」雄宝香は、訪れると10年若返ると言われる、手つかずの自然豊かな 江原道 楊口が有名な産地らしく、毎年5月には お祭りがあるようです。
春野菜(春の山菜)として、市場にでまわり、豚バラ肉とテンジャンで 炒めるのも 人気メニューらしいです。

2019年5月25日 訪問。

4月29日、11時30分過ぎにお店へ。お店の前の道路が工事中でお店までたどり着けるかちょっと不安に。お昼前だったのでまだお客さんはいませんでした。
チュオタン、形のまま入っているわけでないですが、出汁が味噌味に良く効いています。そう、パンチャが秀逸。初めて出会ったパンチャも有りました。何でしょうか、麦の穂みたいな物は？キムチも僕好みの味でした。
12時過ぎると、地元で働いている人たちで一気にお店は満席。再訪したくなるお店でした。

2019年2月11日に突然始まった南原チュオタンとの静かな恋。
4度目の逢瀬を重ねて参りました。

南原チュオタンの夜の顔、夜に訪問するのは初めてです。
何だか、家探しみたいですねっ。笑

お店は、天井が低く日が入りにくい方向ですので、日中は暗く感じます。
夜は、明るい照明で、意外な一面に少し驚きました。
南原チュオタンは、とにかくゆっくりと、時が流れる、そんな感じのお店です。弾むような、熱烈歓迎はありませんが、それが南原チュオタンです。

この日も、陶器のような美肌マダムが、上品に迎えて下さいました。
チュオタンと、同時に発したように思います。そして、同時に微笑み合いました。

グツグツと美味しい湯気、チュオタンが運ばれて参りました。
パンチャンには、そう、これでもかってぐらいに、あの青梅が登場しました。
覚えて頂いているって、やっぱり嬉しいものですね。

チュオタンには、輪切りの青唐辛子とニラが付いてきます。
お好みで調節下さい、ですね。
テーブルには、山椒、エゴマパウダーも置いてあります。
途中で、山椒を投入、ピリッと味がしまります。

パンチャンの中に、野沢菜？と、そっくりのものがありました。見た目ほど辛くなく、シャキシャキ感とその味は、野沢菜そのものでした。

まだ4度目のチュオタンですが、味が乱れる事は、ありません。
安定の着地です。
味噌系スープだから、分かりにくい？
いえいえ、それはありません。
ぶれる事は ありません。

いつも安定のスコアを叩き出してくれる信頼できる、美味しいお店です。

2019年4月22日、夜8時半訪問。

私に チュオタンの世界を開いてくれたチュオタン師匠 、南原チュオタンへ行って参りました。

朝10時半頃 、お店に入ると 丁度、社長さんと思われる美肌マダムも 出勤されたところでした。笑顔で迎えて頂きました。本当に キメの細かい綺麗な肌、見惚れてしまいます。
先客の韓国人カップルが 既に食事中、
若い層の支持もある事が 分かりました。

様々なパンチャンが彩り良く並べられ、グツグツとチュオタンが運ばれてきました。
美肌マダムが、追加で あの美味しい青梅を 持って来て下さいました。
どうやら 青梅の好きな日本人と、記憶して頂いたようで、有難いお心遣いに
お礼申し上げました。

店内に目を向けると、なんと 青梅のお土産特設コーナーが 登場
あぁ〜と、駆け寄りました。振り返るとマダムの笑顔が。
青梅の人気は 高いようですねっ。

さて、チュオタン
すり身になっている為、ドジョウの存在は感じられません。
メインを感じられない と 本末転倒の表現を繰り返しており、自分でも 違和感がありますが、栄養価の高い 美味しい物です。

そして、パンチャンの実力が なかなかのものです。
色合いこそ、赤い料理が並びますが、味覚は 別物です。
白菜のキムチは アミエビが効いて芳醇な味わい、ネギのキムチは 、キリッとストレートな味わい、大根のキムチは 丁度、酸味が進む直前の フルーティな甘さ、ごま油の風味が抜群のもやし、
チリメンの甘辛 と オールスターの競演でした。

流行りを追ったお店ではありませんが、美味しい底力みなぎる南原チュオタン。

これからも 長いお付き合い、お願いいたします。

マダムに見送られ、青梅のお土産を手に 心地よい幸福感で店を後にしました。

2019年 3月20日 午前10半 訪問。

鉄は熱いうちに打て
大事なお仕事、先週の舌の記憶の定礎、裏を返しに行ってまいりました。

午前10時過ぎ訪問
開店準備の仕上げ、床を拭いておられました。
このお店は、 方位と天井が低いため
入店時は若干暗く感じます。
奥には 綺麗に整えられた明るいお座敷があります。
お店には 4人のおばさまがいらっしゃいます。社長さんと思われるマダムとフロア担当、そして厨房にお二人。

いらっしゃい〜弾むような歓迎はありませんが、このお店のスタイルかと。
程なくして 先週もお見かけした地元のおじさまが入店、きっと朝の定番にされているんでしょう、その後集金のお兄さん、予約の電話、と先週と全く同じ情景です。
ここ南原チュオタンの一日は こうして始まるようですね。

さてチュオタン。
やはり美味でした。
先週の記憶が幻でなかった事を実感いたしました。
ドジョウを感じさせないドジョウ汁、あぁ、また本末転倒〜
栄養価が高く 奥の深い味わい、それがチュオタンです。

パンチャンの中に 青梅はありませんでした。どうやら 定番のキムチの他は日によって変わるようです。手作りである事も分かりました。

社長さんと思われる、肌トラブルとは無縁の陶器のような美肌のマダムは、私の事を覚えて下さっていたようで、
私も ついつい、あの美味しい梅はないですか？と聞いてしまいました。
厨房へ 戻り 笑顔で持って来て下さいました。有難い御心使いです。

感謝の気持ちと美味しさに満たされて
次回の訪問を誓いました。

2019年2月21日訪問。

このお店の前を通るのは、数十回、いや3桁は軽く超えていると思います。スケジュールが合わない事と、ドジョウに消極的な反応をしていた事が元凶でした。
ドジョウ、セピア色に褪せた記憶を手繰り寄せても、幼き日のドジョウ、ドジョウ豆腐は恐かったぁ。
ドジョウの気持ち〜なんだか ハマカーンの漫才になりそう(笑)。

心境の変化は、突然舞い降りてきました。
男もすなる日記といふものを〜紀貫之の心境でしょうか(大袈裟かっ 笑)

前置きが長くなりました。

南原式チュオタン
すり身のカラソタイプです。
全く臭みが無いなんて、ヤボな表現では語りきれない。
逆に これがドジョウ汁⁈
どぜうは、何処へ⁈
ドジョウ汁を絶賛したい気持ちが、 これでは本末転倒。
ドジョウは、細か過ぎるすり身になって、ちゃんと入っています、たっぷりのシレギと共に。

食べずにいた歳月に 懺悔しなければなりません。
味噌系スープの奥行きがすごい。
全州のテンジャンチゲは 素晴らしい。
全州料理を語れるほど 堪能ではありませんが、ようやく全羅道料理の奥義の ほんの入り口に辿り着いた気がします。
下味の入れ方が やはり違う、全羅道の女性を娶れよ。うーむ、納得。

そのままでも、十二分に完成していますが、山椒とエゴマパウダーで変化をつける事も出来ます。

パンチャンの中に 一際目立つ存在がありました。
青梅、そう あの梅酒の青梅です。
種を取り 和え物になっていましたが、まるでデザート。すっかり虜になりました。

恋は突然始まる。
南原チュオタンとの恋が 静かに始まりました。
回数を重ねて 素敵な恋をします。

これから、よろしくねっ、南原チュオタン

2019年2月11日訪問。