平日の昼、世宗文化会館すぐ近くの中華料理店「嘉鳳樓（韓国語ではカボンル）」に行ってみました。

カフェ、ファーストフード、うどんなど、新しくできた感じの飲食店が多いエリアですが、この店は、雰囲気といい店内のテーブルに貼られた紹介記事といい、何だか「老舗」です。

メニューの1ページめが「推薦料理」のようなので、ここから「牛肉かけご飯」と「水炒麺」（各9000ウォン）、後ろのほうのページから「水餃子（5000ウォン）」を注文。

食前に出てきた「キムチ＆たくあん」は韓国的ですが（ただし、キムチはわりと美味）、料理自体は、韓国の「チャジャン麺出前中華」とは一線を画した本格中華です。

互いに中国語で会話するスタッフの、韓国人アジュンマとは明らかに違う淡白なサービスも、中国の「服務員」風で本格中華感を盛り立てます。
2品とも、1人前にしてはかなりの量で、さらに「牛肉かけご飯」は青菜と卵のスープ付きでしたが、最後まで飽きを感じず、おいしく完食。

私たちが入店した11時50分頃には非常に空いていましたが、12時を5分ほど過ぎるとサラリーマン風の中高年（ほとんど男性）でみるみる満員に。3階に案内されるグループ、その3階も満席になったらしく2階入口で立って待つグループなどで大変な状況になりました。官庁や企業オフィスのひしめく地区なので、昼休みにあたる12時～13時の訪問は要・検討のようです。

ところで、少し謎だったのが「水餃子」です。量がすごく少ないわけではないのですが（他の料理2品に比べると少々ボリューム不足ではありましたが）なぜか皿の半分だけに盛られて出てきました。まあ、味や形は韓国のマンドゥとは異なる本格派で、特に気にせずこれも完食。

さらなる謎は支払いでした。
9000＋9000＋5000＝23000ウォンのはずですが、中国人らしき店員女史は「20500ウォンです」。
皿の残った座席を指して「あの卓ですが」と念を押しても、この金額だと断言するので、不審に思いつつも会計終了。同行者と「じつはランチタイム割引がある」「あの水餃子はやはり何かの事情で『半人前』だった」など考えてみましたが、あくまでも推論に過ぎません。

それはさておき、この「嘉鳳樓」、チャジャン麺やチャンポンなどの「韓国中華」も美味ですし、窓際席だと光化門広場の風景も楽しめるので（ただし、窓はピカピカにキレイというわけではないのですが）、旅行で光化門エリアに来られる方も一度お試しを。