忠南大学と地下鉄「儒城温泉駅」の中間くらいの位置に「全州式コンナムルクッパッ専門店　シルヒャンギ」という、日本の和食系ファミリーレストランを思わせる外観の店があります。
ビビンバやコンナムルクッパッを出す店には、特に深い意味はなく店名に「全州」と付いていることが少なくありません。「まあ、普通のクッパッ店だろう」と思っていました。

が、昼どきに2度ほど覗いてみた限りでは、ぎっしりと客が入っています。「クッパッだし、いきなり10万ウォンとかいうことはあるまい」と、とりあえず入ってみました。

写真付きメニューの雰囲気も若干ファミレス風ですが、なんとメニューに「母酒」があります。しかも、クッパッの写真を見ると、半熟タマゴが別添されています。私はこの店を過小評価していたかもしれません。

メニューの左下部分には、腕組みをして頭から湯気？コンナムル？を出したシルくんが、
「タマゴは絶対にクッパッに入れず、スープを数匙ぶん入れて別途召し上がって下さい」
「辛さは、辛味／中間味／辛くない味　の三段階が選べます」
「コンナムルクッパッをお召し上がりの場合、白飯は無料です」
などと「コンナムルクッパッを美味しく召し上がる方法」を説いています。辛さ三段階が全州式かはさておき、「絶対に」と、マッチョな腕に非常な「有無を言わせぬ感」を感じます。

別添の海苔を入れて食べるコンナムルクッパッ（5500ウォン。私は『辛くない味』を注文）は、アッサリながらもダシ（昆布・海鮮系？）がよくきいていて美味でした。
周囲の韓国人客は皆「辛い味」だろうな・・・と思いきや、意外に「中間」や「辛くない」を頼んでいます。
やさしい味のものをアッサリ食べたい時に選ぶ店なのかもしれません。

平日昼の訪問で「母酒」は飲みませんでしたが、「茹でイカ」「コダリ（タラ一夜干し）チム」などの一品料理もありますので、お酒好きな方、2人以上で訪問される方はぜひお試しを。

なお、大田市内の別の場所でも、似た雰囲気の同名店を見たことがあるので、いちおう「チェーン店」かもと思われます。