「ジンスメミルネンミョン」は、通年メニューが5つしかない店ですが、いつ行ってもほぼ満席の人気です。

5つのメニューは「地鶏炒め」「地鶏ペッスッ」「ムルネンミョン（5500ウォン）」「ビビンネンミョン（6000ウォン）」「平壌ワンマンドゥ」。
「キノコ・マンドゥ鍋」は、10月～3月の冬季メニューです。

8月に訪問したので鍋はなし。地鶏を食べている家族連れも2組ほどいましたが、その家族も冷麺は注文している様子。ムルネンミョンとマンドゥを注文してみました。

食前の前菜のように、湯呑み茶碗のような器に入った温かいスープ（鶏ベース？）と「ゆで卵」が登場。料理を待つのに良いかも、いやこれは店側が殻をむく手間を省くためか・・・などと考えつつ、卵とキムチ2品を食べて待ちます。

まず出てきたのはマンドゥです。肉汁あふれる感じではなく、鶏肉と豆腐・野菜中心のアッサリ味です。

さて、ムルネンミョンです。真鍮の小ぶりな器に入った、一見つつましい外観です。先ほど食べてしまった「ゆで卵」は載っておらず、「キュウリと錦糸卵だけか！」と、ちょっと驚きます。
が、錦糸卵の間から「鶏肉のようなもの」がのぞいています。かき分けて見ると、牛肉、ダイコン、ほぐした鶏肉が現れます。なぜ隠す？と不思議ですが、訊ねたことはありません・・・。

「メミル」冷麺という店名どおり、日本の蕎麦と同じぐらいソバ粉の香りが感じられます。麺に歯応えはありますが、ハサミで切るより、そのまま食べた方が良いかな・・・という感触です。
なお、器は小ぶりですが、麺は見た目より沢山入っています。どこまでも奥ゆかしい店です。

半透明の冷たいスープは鶏ベースです。具の鶏肉を食べながら「厨房近くで何か『作業』していた店員は、鶏肉をむしっていたのか」と気付きます。なぜ厨房内で作業しないのかは謎です。狭くは見えませんが、暑いのでしょうか？

「ああ、料理を食べた」と満足できる一品で、蕎麦好きな方、鶏好きな方には特におすすめです。
便利な立地とはいえませんが（車での来店者がほとんどです・・・）、中区近辺に立ち寄られる機会があれば、ぜひご訪問下さい。