「チャンポン」と言えば、日本では一般的に肉や野菜、魚介類がたくさん入った濃厚なスープが特徴の麺料理を思い浮かびますが、韓国のチャンポンはやや異なります。様々な具材が入っている点は同じですが、唐辛子粉を大量に使用しているためスープが真っ赤。激辛料理として知られています。これは、20世紀初頭、港町・仁川(インチョン)に、中国の山東省の麺料理が伝わって以降、少しずつ現在の韓国のチャンポンに変化していったと伝えられ、名前は日本語の「ちゃんぽん」に由来する説が有力です。 |
|
 |
「チャンポン」は、韓国の中華料理店で主に食べられます。ジャージャー麺(チャジャンミョン)と双璧をなす人気メニューで、どちらのメニューも、一人でも気軽に食べられます。
種類も豊富で通常のチャンポンのほか、辛くない「ペッチャンポン(白チャンポン)」、「ヘムルチャンポン(海鮮チャンポン)」、「クルチャンポン(牡蠣チャンポン)」、「ホンハッチャンポン(ムール貝チャンポン)」などメニューのバリエーションが豊富です。 |
辛さの中にも野菜や海鮮の旨みが溶け込んだは、一見強烈ですが、後を引く美味しさ。韓国語に「以熱治熱(イヨルチヨル)」とあるように、熱いときにあえて熱い・辛い料理を食べて汗を流せば、涼しく感じられるという夏バテ防止にも人気で、寒い冬から暑い夏まで一年中食べられる料理です。 |
|
 |
|
 |
パンチの効いた辛いスープ |
|
具だくさんのチャンポン |
|
 |
なお、注文の際、一緒に食べるものとして、揚げ餃子や韓国式酢豚(タンスユッ)といったサイドメニューも合わせて注文する人も少なくありません。  サイドメニューに人気の「タンスユッ」 |
<おすすめの店舗>
韓国各地にチャンポンの有名店がありますが、韓国旅行初心者には、ソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)の郵便局近くに広がる「リトルチャイナタウン」の各中華料理店で食べてみると良いでしょう。また、外食産業王とも呼ばれるペク・ジョンウォン氏が手掛ける中華料理チェーン「香港飯店0410+」も全国各地にあるので、お手軽に味わうことができます。 |
|
 |
|
 |
明洞の中華街 |
|
「香港飯店0410+」のロゴ |
|
 |
<韓国旅行のお土産に>
チャンポンのインスタント麺も大型マートやスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどで手軽に購入できます。粉末の粉をかけてお湯を注ぐだけなので作り方は簡単。そこに野菜や海鮮をたくさん入れれば、ご家庭オリジナルレシピの韓国チャンポンの完成です。各メーカーから様々な商品が発売されているので、食べ比べてみて好みの一品を探し当ててみるのも良いでしょう。  商品例 |