「韓菓(ハンクァ)」とは、米や小麦粉、木の実などを主な材料に、蜂蜜や水飴を加えて固めたり、脂で揚げて作る韓国の伝統菓子類で、韓菓子とも呼ばれます。 米を主食とする韓国で古くから発達し食べられてきた菓子で、婚礼や先祖供養の儀式に欠かせない食べ物であるほか、伝統茶と一緒に味わえる、お茶菓子としてもよく食べられます。「韓菓」は作り方により、「油菓(ユグァ)」、「薬菓(ヤックァ)」、「正菓(チョングァ)」、「茶食(タシッ)」などの種類に分かれます。 |
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<韓菓の主な種類>
先端が丸く細長い形をした「油菓」は、もち米粉で作った生地を油で揚げた後、米や胡麻などをまぶします。油菓のなかでも四角くて大きなものはサンジャと呼ばれ、小麦粉に胡麻油と蜂蜜を加えた生地を揚げた「薬菓」とともに、祭祀の膳に欠かせない食べ物です。 |
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油菓(ユグァ) |
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薬菓(ヤックァ) |
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また、果物などを蜂蜜で煮詰めた「正菓」、黄な粉や松の花粉を蜂蜜で練り型に入れて作る「茶食」も、見て美しく食べておいしいお茶請けとして、伝統茶店などで提供されることが多い「韓菓」です。 |
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正菓(チョングァ) |
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茶食(タシッ) |
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<伝統飴>
米・あわなどの穀類やカボチャ・サツマイモなどを原料に、麦芽を使って作られる「ヨッ(伝統飴)」も「韓菓」の一種。地方によって特色も見られ、全羅道(チョルラド)の「コグマヨッ(サツマイモ飴)」、忠清道(チュンチョンド)の「ムヨッ(大根飴)」、鬱陵島(ウルルンド)の「ホバッヨッ(カボチャ飴)」などが有名です。 |
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甘みと粘り気が強いヨッは、韓国では「試験にくっつく」という意味を込めて受験生に贈る風習があります。特に日本のセンター試験にあたる修学能力試験(スヌン)が行なわれる11月には、コンビニなどに工夫を凝らした飴が並びます。  餅と伝統飴(ヨッ)の贈り物セット |
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<韓国土産ショッピングにも良い韓菓子>
大型マートや、bizeun(ピジュン)などのお餅・韓菓子チェーン店では、韓国にお土産にピッタリな商品を買うことができます。  商品例 |