「ジャージャー麺」とは、韓国式中華料理の代表格とも言える麺料理。韓国語で「チャジャンミョン」と発音します。豚肉、タマネギなどをチュンジャンと呼ばれる黒味噌で炒め、水溶き片栗粉でとろみをつけたソースが麺にかかっています。少しクセのある香ばしい甘辛味と、リーズナブルな価格が人気の理由。子どもから大人まで世代を問わず親しまれているメニューです。 |
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もともとは中国から伝わってきた麺料理で韓国風にアレンジされながら現在のメニューになりました。「ジャージャー麺」の種類は豊富で、麺にソースがかかったノーマルなものの他にも、麺とソースが別々に提供される「カンチャジャン」や、イカやエビなど海鮮が入った「サムソンチャジャン」などがあります。食べるときは、麺とソースがよく絡むように箸を両手に一本ずつ持って、かき混ぜながらいただきましょう。 |
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麺とソースが別々に提供される「カンチャジャン」 |
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箸を両手に一本ずつ持って、かき混ぜましょう |
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韓国ドラマや韓国映画のワンシーンに良く登場するので、韓国で「ジャージャー麺」を食べてみたい、というドラマファンがたくさんいます。「ジャージャー麺」は韓国料理店では食べられず、中華料理店で食べられます。韓国の中華料理店は「ジャージャー麺」と「チャンポン」が2大人気メニュー。
ソウルの明洞(ミョンドン)では、「ソウル中央郵便局」の近くにある中華料理店街で。ソウルからの日帰り旅行先で人気の仁川(インチョン)にある「仁川チャイナタウン」では、昔ながらのジャージャー麺の人気店が軒を連ねます。また韓国式中華の全国チェーン「香港飯店0410+」でも食べられます。 |
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明洞の中華料理店街 |
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仁川チャイナタウン |
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香港飯店0410+ |
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<宅配・テイクアウト>
「ジャージャー麺」や「チャンポン」などの中華メニューは、中華料理店の多くで宅配サービス(ペダル)を行っています。自宅はもちろん、漢江(ハンガン)のような市民公園にまで宅配ができてしまうほど配達文化が発達しています。 |
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<ブラックデー>
毎年4月14日は韓国では「ブラックデー」と呼ばれ、バレンタインデー、ホワイトデーを経ても恋人がいない人たちが黒い服に身を包み、「ジャージャー麺」を食べながら慰め合う日として、知られています。 |
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<お土産にも出来るジャージャー麺・インスタント麺>
各社から様々なインスタント麺が販売されています。韓国旅行のお土産にも人気で、デパ地下やスーパーマーケット、大型マートのインスタント食品コーナーで買うことができます。 商品例 |
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<チャパグリ>
2019年、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞などで数多くの賞を受賞した韓国映画「パラサイト 半地下の家族(原題「寄生虫」)」。劇中、登場した「チャパグリ」が話題を集めました。
韓国のインスタントラーメンの「짜파게티(チャパゲティ)」と「너구리(ノグリ)」を混ぜてしまう面白い料理で、自宅で簡単に作れます。 「チャパゲティ」(右)と「ノグリ」(左) |