「カルグクス」とは、小麦粉を原料とする平麺を使った温かい麺料理。韓国語で「カル」は包丁、「ククス」は麺を意味し、包丁で麺を切って作ることから名づけられたと伝えられています。スープは辛くなくあっさりした味わいで、小さな子どもや辛い料理が苦手な人でも食べやすい韓国料理の1つです。 |
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「カルグクス」は、粉もの料理を出す粉食店(プンシッジョム)という軽食店や、麺料理専門店で食べられます。南大門市場にある「カルグクス横丁」も人気。専門店では店で直接打った麺を使用することが多く、手打ち麺で作った「カルグクス」は、ソン(手)という単語をつけて「ソンカルグクス」とも呼ばれ、店名や看板によく用いられます。
同じ材料で作るスジェビを一緒に提供する店舗が多く、カルグクスとスジェビを両方味わえる「カルジェビ」というメニューを出す店舗も中にはあります。サイドメニューにはマンドゥなどがおすすめです。 専門店の手打ち麺はコシが違う |
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<カルグクスの種類>
具やスープのダシは地方によっても異なり、海産物の豊かな地域ではアサリなどの貝類を使ったパジラッカルグクス(あさり手打ち麺)やヘムルカルグクス(海鮮手打ち麺)、農村部では鶏肉を使ったタッカルグクス(鶏肉手打ち麺)、山間部ではカタクチイワシが主に使われてきましたが、現在は垣根がなくなりました。 海鮮カルグクス(例) |
また、江原道(カンウォンド)では味噌を使ったジャンカルグクス(醤手打ち麺)、全羅道(チョルラド)では小豆を使ったパッカルグクス(小豆手打ち麺)などもあります。 |
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タッカルグクス(鶏肉手打ち麺)の例 |
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ジャンカルグクス(醤手打ち麺)の例 |
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パッカルグクス(小豆手打ち麺)の例 |
<鍋料理のシメに>
また、「カルグクス」は、タッカンマリや貝蒸し料理などの鍋料理のシメとしても定番。残ったスープに「カルグクス」を入れ、よく煮込んで食べます。 |
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タッカンマリのシメの定番 |
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貝蒸し料理のシメにも。貝の旨味が麺に良く染み込みます。 |
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<食べ方>
スープと一緒にそのまま食べても美味しい「カルグクス」ですが、一緒に出されるキムチと一緒に食べるのもおすすめ。また、テーブルの上によく置かれている薬味をスープに入れてかき混ぜると味に刺激が入ります。大量に入れると辛くなってしまうので、少しずつ入れ、辛さを調整するようにしましょう。 |
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キムチと一緒に |
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薬味 |
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<インスタント麺>
大型マートやスーパーのインスタント麺コーナーに行けば、ラーメンに混ざってインスタント・カルグクスもいくつかあります。沸騰させたお湯に麺やスープをいれて煮るだけと作り方も簡単なので、お土産にもピッタリです。あさりや野菜などを追加して、オリジナルレシピで作ってみても良いでしょう。 インスタントのカルグクス(商品例) |