「ビビンバ」とは、ご飯の上に野菜や山菜のナムル(和え物)を彩りよく盛り付けた韓国を代表するご飯料理です。韓国語で「ビビンバ」のビビンは「混ぜ」、バッ(パッ)は「ご飯」を意味します。食べる前にピリ辛のコチュジャン(唐辛子味噌)を少しずつ加えながら辛さを調整し、スプーンでよくかき混ぜていただきます。グループはもちろん、おひとりさまでも気軽に食べられる韓国料理の定番。自宅でも簡単に作れる韓国手料理です。 |
|
混ぜて食べるだけという手軽な調理法から、家庭でもよく作られる「ビビンバ」。街中のキムパッチェーンなどの軽食店のほか、ビビンバ専門店で食べることができます。また、全羅北道(チョルラプット)の全州(チョンジュ)は「ビビンバ」発祥の地とも言われています。真ちゅう製の器に入った、陰陽五行説に基づく5色の鮮やかな食材がキレイに盛られた「全州ビビンバ」を、全州観光の際に食べるのが観光プランとして有名です。 |
|
|
|
|
見た目も鮮やかな全州ビビンバ |
|
おかずもたくさん運ばれてくるのが全州式 |
|
「ビビンバ」の起源については諸説ありますが、その中のひとつが、祭祀の際にお供え物を参列者たちが食べる「飲福(ウムボッ)」の習慣からきているという説で、先祖に捧げた食べ物を残さないために、ご飯の上にそれらをのせて混ぜご飯にして食べた風習が発展したとみる見方です。他にも、大晦日に残った惣菜を新年に持ち越さないよう、ご飯と混ぜて食べていた風習から始まったとする説もあります。 |
<石焼ビビンバ>
日本からの観光客に定番なのが、韓国料理でお馴染みの「石焼(トルソッ)ビビンバ」です。ジュージューと熱く焼かれた石焼の器で運ばれてきます。すぐにかき混ぜずに、少し待ってご飯におこげが付いた頃にかき混ぜるのが美味しく食べるポイントです。 |
|
|
<ユッケビビンバ>
一般的な「ビビンバ」に比べると具材がシンプルですが、「ユッケ」が入っています。ソウルでは「広蔵市場(クァンジャンシジャン)」のユッケ店で食べられたり、 慶尚南道(キョンサンナムド)の晋州(チンジュ)でユッケが入ったビビンバが「晋州ビビンバ」と呼ばれ、観光客に人気です。 |
|
|
|
|
|
|
<麦飯(ポリパッ)ビビンバ>
主に在来市場の屋台フードとして知られています。アルミのボウルの底にヘルシーな「ポリパッ(麦飯)」が入っていますが、新鮮な野菜とナムル、味噌、コチュジャンをしっかり混ぜ合わせると、後をひく美味しさが感じられます。 |
|
|