「テグタン」とは、鱈(タラ)の身やアラ、白子などがたっぷり入った鍋料理です。韓国語で「テグ」は真鱈(マダラ)、「タン」は鍋料理を意味し、口が大きいため「大口(テグ)」と名付けられた、という説が残っています。タラは鍋料理のほかにも、刺身、蒸し料理、天ぷらなどの調理方法でも味わえます。 |
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新鮮な身と白子や生タラコを使用、タラの味を余すところなく味わえる「テグタン」。一般的に、セリをはじめニンニクや唐辛子といった香味材料もふんだんに使われ、旨みが染み出たスープにパンチを加えます。唐辛子が使われない透き通ったスープが「テグチリ」です。全国各地で味わえますが、ソウルでは地下鉄4・6号線が乗り入れる三角地(サムガッチ)駅周辺に美味しい店が集まる「テグタン通り」があり、地元の人にも観光客にも人気です。 |
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ピリ辛のテグタン(例) |
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辛くないテグチリ(例) |
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「テグタン」は、食べている途中に麺を追加注文して鍋の中に入れて煮込めば、いわゆる「テグタン麺・テグタンラーメン」と呼ばれる海鮮スープがよく効いた海鮮ラーメンが一緒に味わえます。また食後のシメには、テグタンの残り汁を使ってご飯を炒めたポックムパッ(焼き飯)を追加注文して味わうのが現地・韓国式の味わい方です。 食後のシメに焼き飯を |
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また、タラを使った韓国料理で「チャンジャ」があります。韓国語では「チャンナンジョッ」と呼び、マダラの胃袋のキムチを指します。スケトウダラを使ったチャンジャもありますが、マダラの方が美味しいといわれ、コリコリとした食感と酸味の利いたピリ辛味が、お酒にもご飯にもよく合うため、惣菜店で韓国土産に購入していく観光客も少なくありません。 チャンジャ(例) |