「チョギ」とは、魚のイシモチを指す韓国語です。日本語のイシモチという単語自体、漁師や釣り愛好家の間で浸透している言葉で、本来は「シログチ」と呼びます。韓国のイシモチ料理といえば、一般的に刺身ではなく、塩焼きしたものを焼き魚定食や韓定食のおかずの一品として食べられます。また「クルビ」とは、「チョギ」を塩漬けにして乾燥させた干物を指し、同じ魚ですが状態によって呼び名が変わります。 |
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◆チョギとは◆
ソウル市内をはじめ、各地の焼き魚定食店などで、サンマやサバ、サワラなどと同様の価格帯で手軽に食べられる庶民的な料理です。韓定食コースのおかずの一品としても出されることもしばしば。また、イシモチのアラを使った鍋料理「メウンタン」にも活用されます。 |
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チゲとセットになった「チョギ定食」(例) |
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白身魚がご飯と良く合う |
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◆クルビとは◆
韓国の2大名節、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)のお歳暮として人気で、シーズンになると百貨店の地下食品街や、在来市場で箱詰めのセットになっているものが良く見かけられます。全羅南道(チョルラナムド)の霊光(ヨングァン)産のクルビが特に有名で「霊光クルビ(ヨングァンクルビ)」は、10匹で50万ウォンを超えるなど、高級ブランドとして国内で広く知れ渡っています。 |
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百貨店に並ぶプレゼント用の「クルビ」 |
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市場でもよく見かけられる |
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「クルビ」は、高級料理店や高級韓定食店で主に食べられます。「チョギ」よりも弾力あり、ビタミンやカルシウム、鉄分などの栄養価も豊富なのが特徴。焼き魚として食べることが多いですが、蒸し物、和え物、鍋料理にも活用されます。 |