「タッカルビ」とは「鶏カルビ」という韓国語で、ヤンニョム、コチュジャンで味付けした鶏もも肉を半日ほど寝かし、ざっくりと切ったキャベツ、サツマイモ、ニンジン、ネギなどの野菜と一緒に、ピリ辛く炒めた料理です。具は店舗ごとに異なりますが、大きな鉄板で調理し、好みに合わせて餅や野菜、チーズなどを追加でトッピングすることができます。 |
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<タッカルビの本場・春川>
「タッカルビ」は、そば粉を使った麺料理「マッククス」と共に、「冬のソナタ」の舞台となった江原道(カンウォンド)・春川(チュンチョン)の郷土料理として知られ、今ではソウルをはじめ全国各地で食べられる人気料理になりました。本場・春川の市内中心部には「タッカルビ通り」があり、国内外の観光客に人気です。現在は鉄板が主流ですが、もともと炭火の網焼きだったタッカルビ。老舗店の中には今でも尚、炭火で味わえる店舗も残っています。 |
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春川にあるタッカルビ通りの入口 |
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炭火の網焼きで頂く「タッカルビ」 |
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<調理はスタッフにお任せ>
「タッカルビ」は人数分注文すると、テーブルの上の鉄板に運ばれてきます。ピリ辛ソースが染み込んだ「タッカルビ」は、鉄板に焦げ付かないように、牛肉や豚肉を焼くときよりも更にじっくりと時間をかけて焼き上げます。ある程度焼けてきたら、餅や野菜は食べてよいよ、と言ってくれるスタッフもいますが、鶏肉は焼いてくれるスタッフがOKと言ってくれるまで、食べるのを待ちましょう。 |
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野菜と一緒に運ばれてくる「タッカルビ」 |
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調理はスタッフに一任 |
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唐辛子粉ベースの特製ダレでしっかり熟成させるのでやわらかい食感 |
<タッカルビの食べ方>
サンチュなどの野菜に鶏肉やニンニクなどを包んで食べます。野菜の甘味も加わってマイルドな辛さ。辛い料理が苦手な人にもおすすめです。一緒に出されるトンチミ(大根の水キムチ)が良い箸休めになります。 |
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野菜に包んで |
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餅も美味しい |
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トンチミ(写真右下) |
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<シメには焼き飯や麺>
シメには「タッカルビ」の旨みが残る鍋で「焼き飯(ポックンパッ)」をいただくのが定番です。 大方食べ終わったらスタッフに韓国語で「パッ ポッカジュセヨ(ご飯を炒めてください)」と伝えましょう。また店舗によっては、うどんなどの麺をシメに食べられるお店もあります。  焼き飯 |
<チーズタッカルビ>
韓国では2012年頃からじわじわと人気が高まりはじめ、日本では2017年に「JC・JK流行語大賞」のモノ部門で1位を獲得するなど、注目度が急上昇した「チーズタッカルビ」。ピリ辛の「タッカルビ」にチーズをトッピングしたり、チーズフォンデュにして食べることで、辛さが更に和らぎ、辛い料理が苦手な方でも安心して頂けると、人気メニューとして定着しつつあります。店舗ごとにスタイルは変わりますが、本場のチーズタッカルビを是非味わってみてください。 |
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鉄板の真ん中にチーズの川が出現! |
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外側にチーズをいれる鉄板を出す専門店も |
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よくチーズをからめていただきましょう! |
<スープタッカルビ>
江原道の太白(テベッ)地方では、鉄板焼きではなく、鶏肉を鍋で煮込むスープタッカルビが郷土料理の1つとして知られています。雪が積もる寒い地域ならではの料理で、韓国語ではクンムルタッカルビ(국물닭갈비)、ムルタッカルビ(물닭갈비)などと呼ばれます。
タットリタンに近い見た目ですが味や具材は異なり、スープを煮込む際に、ラーメンやうどんなどの麺類を追加注文して一緒に煮込んで食べ、シメにはスープの残り汁を使った焼き飯まで平らげるのが太白式です。 |
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スープタッカルビ(例) |
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麺類を追加 |
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シメには焼き飯を |