「チムタク」とは、ぶつ切りの鶏肉、ジャガイモ、タンミョン(韓国春雨)などを大量の唐辛子と一緒に、醤油と砂糖ベースのタレで煮込んだ鶏肉料理です。ボリュームがあり、2人以上で一つの皿(1羽)を食べるのが一般的で、口がひりひりしてくるほど辛みはやや強め。店舗ごとにサイズは異なりますが、一般的に小サイズは2人前、中サイズは2~3人前、大サイズは3~4人前です。とろみのある褐色タレが染みこんだ肉や野菜に、ご飯が進みます。 |
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もともと慶尚北道(キョンサンプット)の安東(アンドン)の郷土料理として知られていた「チムタク」。2000年に韓国国内でブームになって以降、ソウルはじめ全国に専門店が登場し、おかずやおつまみとして定着しました。
具材に調味料を加え、強火で一気に調理して大皿で提供し「チムタク」の辛味を和らげるために、トンチミ(大根の水キムチ)が付けあわせで出されます。一方、朝鮮半島北部の料理として鶏1羽をシンプルに茹で(蒸し)上げた「北部式チムタク」があり、北部料理専門店などで楽しめます。 安東のチムタク横丁 |
<ツウの食べ方>
ご飯は別途注文になるのが一般的で、そのまま食べても良いですが、「チムタク」を約3分の2ほど食べた頃に、ご飯をお皿の中に入れて「チムタク」の残り汁とかき混ぜながら食べるのが韓国式。「チムタク」の甘辛いソースがご飯によく染み込み、ご飯がよく進むことでしょう。 |
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ご飯を入れたら、よくかき混ぜます |
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スプーンで食べましょう |
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<チーズチムタク>
2016年頃から「チムタク」の上にとろけるチーズをまぶせた「チーズチムタク」が話題となり、チムタク専門店のメニューにも増え始めました。チーズが辛さをマイルドに和らげ、辛い料理が苦手な方でも安心して食べられると人気です。 |