「テジカルビ」とは、韓国語で豚カルビという意味です。豚肉のあばら肉を骨付きのままカットし、醤油ベースのタレにじっくりと漬け込んだものを、鉄板や網で焼く人気の韓国焼肉料理です。サムギョプサルなど一般的にやや固いイメージがある豚肉ですが、「テジカルビ」は店舗秘伝の甘いヤンニョム(タレ)がしっかりと染み込んでいるため、とろけるように柔らかく、また牛カルビに比べ価格も安く、気軽に食べられる人気の焼肉です。 |
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なお「テジカルビ」が注目されるようになったのは朝鮮戦争後と言われています。当時、あばら肉は焼肉に使う部位として考えられていなかったため、安く取引され、庶民や労働者を対象とした飲み屋で広まりました。
ソウルの麻浦(マポ)には、今も当時からそのまま営業を続けている店舗が多く、安くて美味しい豚カルビ専門店が集まった一角は「麻浦テジカルビ横丁」と呼ばれています。また、釜山(プサン)駅近くの「草梁(チョリャン)テジカルビ通り」も釜山観光におすすめの名物通りです。 釜山の草梁テジカルビ通り |
<焼き方・食べ方>
大きな肉をのせ、ある程度焼けてきたら、はさみを入れて更に焼きます。「テジカルビ」は焦げやすいので、卓上で焼く際は、頻繁に裏返すなどお肉の管理が必要で、焦げ目ははさみで切り落としたりしましょう。
焼きあがったお肉はおかずと一緒に食べるのがおすすめ。お肉をソースにつけ、サンチュに包んで頂きましょう!にんにくは、生のものをお肉にはさんで食べるのが韓国式ですが、鉄板の上で焼いてから食べても大丈夫です。 |
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脂身と赤身の割合がちょうどよく、タレが染み込んだ味の豚カルビ |
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ある程度焼けてきたら、はさみで切って、さらに焼きます |
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付け合せの野菜と一緒にサンチュに包んで食べてみましょう |
<豚カルビ定食>
ご飯やお味噌汁、おかずと一緒に定食スタイルで提供する店舗が増えており「プルコギペッパン」の略称「プルベッ」というメニュー名が定着しています。もともとタクシードライバーを相手にした「運転手食堂(技師食堂)」の人気メニューでしたが、地元の人たちはもちろん、日本からの観光客の間でも美味しいと話題です。 |
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定食(例) |
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ご飯がよく進む味 |
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