「カルビチム」とは、韓国語で「カルビ(ばら肉)」+「チム(蒸した料理)」という意味の韓国料理です。骨付きの牛肉カルビを、醤(カンジャン)や砂糖をベースにした甘辛いタレで長時間蒸し煮にすることで、カルビに味がよく染みこんで柔らかくなり、ジューシー。銀杏や栗、エリンギなどと一緒に蒸すとより一層、香ばしくなります。日本からの観光客にも人気の韓国グルメです。 |
|
かつては宮中料理の一品として、王様が食べてきたと伝えられており、今日では滋養料理として、韓国の一般家庭では旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソッ)の時に食卓に並びます。
「カルビチム」の美味しい店舗も多く、ソウルや釜山(プサン)をはじめ「カルビチム」専門店をはじめ、韓国焼肉店や韓国冷麺(ネンミョン)店などでよく食べられます。一般的に牛肉を使いますが、中には豚肉を使った「カルビチム」を提供する店舗もあります。 |
|
 |
|
 |
骨付きの大きなカルビチム |
|
はさみなどで切りながら頂きます |
|
 |
なお、韓国中部の大都市・大邱(テグ)の郷土料理のうち、名前がよく似た「チムカルビ」という料理がありますが、「カルビチム」とは全く異なります。「チムカルビ」は、じっくり煮込んだ牛肉を、ニンニクや唐辛子、しょうがなどと一緒に激辛タレで味付けした見た目からも分かるようなスパイシーな料理。1970年代に大邱市の東仁洞(トンインドン)という場所から広まったと伝えられ、現在、東仁洞にはチムカルビ横丁として専門店が軒を連ねています。  薬味が染み込んだピリ辛のチムカルビ |