韓国旅行でクレジットカードが必要になる12の場面

韓国のクレジットカード決済比率はおよそ99％で、世界第１位(一般社団法人キャッシュレス推進協議会調べ)。それに対し、日本は36％です。

韓国ではたいていの場所でクレジットカードが使えます。国際ブランドのうちVisa、Mastercard、JCB、amex、銀聯(ぎんれん)の５種類が一般的で、クレジットカード可の店舗であれば原則として５種類すべて利用できます。

クレジットカードが１枚あれば、両替の手間や多額の現金を持ち歩く必要がありません。海外旅行傷害保険付のカードが多いのもメリットのひとつでしょう。

では具体的に韓国旅行のどんな場面でクレジットカードが必要、もしくはあれば便利でしょうか。ケース別にまとめてみました。

政府主導でクレジットカード利用を奨励してきた背景があり、百貨店やマートはもちろん、コンビニ、町の個人商店など多くの場所でクレジットカードが使えます。

韓国のコンビニでは、数百ウォンや数千ウォン程度の少額決済にもクレジットカードが広く利用されています。ほとんどのレジがICチップに対応しています。

前述のとおり、５万ウォン以下の決済は暗証番号、サインが不要です。コンビニ決済の気軽さは、キャッシュレスが進んでいる韓国ならではの魅力といえます。

韓国のATMで現地通貨を引き出すことができる海外専用プリペイドカード、デビットカードがあります。

使用に当たっては、レートや手数料が上乗せされるのが一般的。一度に引き出せる金額、および１日に引き出せる金額には限度額があり、カード発行会社もしくは銀行により異なります。
※利用できるATMなどの詳細は、各カード会社や銀行へご確認ください。


海外専用プリペイドカード
預金口座を持たず、入金した分のお金だけを引き出せる外貨建てプリペイド型キャッシュカードのこと。トラベルプリペイドカードと言われることも。

マスターカードが発行する「キャッシュパスポート」は審査や年齢制限がなく、日本でチャージしておけば韓国国内のMasterCardマークのあるATMで現地通貨を引き出すことができます。

デビッドカード
自分の口座残高の範囲で現地通貨が引き出せるデビットカード。JCBまたはVisaブランドのものなら、海外でも使用可能。支払い時の利用だけでなく、海外ATMでの現地通貨出金サービスを利用できます。

空港鉄道A’REXやチマチョゴリレンタル、マッサージ・エステなど、当日や直前の予約をしたいとき、クレジットカードがあれば現地でオンライン予約から決済までできます。

特に人気の観光地周辺では、多くのサービスがカード決済対応になっているため、ウォン不足や両替のタイミングを気にせず行動できて便利です。

スケジュールが流動的になりがちな旅行時には、こうした即時対応が可能な決済手段を持っておくと、予定の変更にも柔軟に対応できます。

韓国ではカフェや食堂でもカード決済がスタンダードになっています。特に最近はタッチパネルの導入が進み、注文から決済までを機械で行うのが当たり前になっています。

日本語に対応している機械も多いので、メニュー選びが落ち着いてできるのもメリット。現金をレジでやり取りしないため、おつりの間違いなどの心配もありません。

注文だけタッチパネルで、決済はレジでというお店もあります。その場合もクレジットカードがあれば、スムーズな支払いが可能です。

通常、海外でクレジットカードを使用すると現地通貨建てで決済処理がされます。一方、海外からの観光客が自国通貨でカード決済ができるのが「DCC(Dynamic Currency Conversion)サービス」です。

DCCサービス加盟店は「現地通貨建て」か「円建て」が選択できることを説明しなければならない決まりです。

利用者は決済前に、支払い通貨を選択します。また加盟店が発行するレシートには現地通貨額だけでなく、加盟店独自のレートで換算した日本円額も記載されている場合があります。

韓国の地下鉄やバスを利用する際に必須の交通カード。クレジットカードでのチャージは可能か、事前に確認しておきましょう。

「気候同行カード」「EZLカード」「T-moneyカード」が代表的です。一部駅ではクレジットカードが使用できる機械がありますが、いずれもチャージは現金が原則。コンビニではすべて現金です。

「EZLカード」に限り、アプリを使用すればクレジットカードでチャージができます。

チャージとは関係ありませんが、「空港鉄道A’REX」の券売機は全駅クレジットカード対応です。

韓国のホテルの多くで、チェックイン時にクレジットカードでのデポジットを求められます。予約していてもデポジットができるクレジットカードがなければ宿泊できないことも。

デポジットとは預かり金のことで、部屋の損傷やルームサービスの利用分の担保となります。もし、追加料金が発生した場合でも、そのままクレジットカードから精算できるので現金を用意する手間が省けます。

特に追加で利用したものがなければ、チェックアウト時にキャンセルされるので費用はかかりません。

日本で急速に普及が進んでいるQRコード決済(スマホ決済)。韓国でも同じように使えるの？と気になる方も多いと思いますが、残念ながら答えはNO。ほとんどのサービスが日本国内のみで海外対応はしていません。

現在、利用できるのは「Apple Pay(アップルペイ)」くらい。「Apple Pay」で設定しているカードが国際ブランドであれば、ロゴマークがある韓国の店舗で利用できます。

海外からの旅行者限定カードには「WOW PASS(ワウパス)」「hanpass(ハンパス)」などがあります。