仁川(インチョン)港の旅客ターミナルから快速フェリーに乗り約1時間。ネイチャー・サウンドが溢れる甕津(オンジン)郡の徳積島(トチョット)には青と緑のヒーリング・ワールドが広がっています。
徳積島ってどんなところ?
仁川広域市の市区部から南西75キロメートルの沖合に位置する徳積島は、面積20平方キロメートル、海岸線の長さが37.6キロメートルで、有人島8個、無人島33個からなる群島のなかで最も大きい島。
国民観光地に指定されている西浦里(ソポリ)海水浴場をはじめ表情豊かな浜辺と西海(ソヘ、黄海)をひと目に見晴らす峰々が調和する美しい景観、そして地元の農水産物を使った島ならではのグルメに浸ることができる観光名所です。
徳積島には観光客がよく訪れる浜辺が4箇所、島の北部と南部のそれぞれ東海岸と西海岸に1カ所ずつあります。平野部分が少ない徳積島はどの浜辺も背後に山が迫り島にいることを感じさせます。
北部の2カ所は砂利浜で、観光客が海水浴を楽しむのは砂浜になっている南部の2カ所です。西側2カ所の浜辺では西海に沈む夕日を眺めることができます。
波と砂利の音に心が洗われる
「砂利の広場」という意味のチャガルマダン。
日照時間が長い時期は夕日の絶景ポイントにもなります。
高い透明度と白い貝殻、甦る子ども心
地元の人が勧める浜辺。徳積島内で潮干狩りが許されている場所でもあり観光スポットになっています。
広大な干潟に佇む
遠浅のビーチがあり国民観光地に指定されているエリア。宿泊施設やレジャー施設が整備されています。
600本の松林とエメラルド色の水平線
観光客の出入りがあまり多くないビーチで、黄金のさら砂とエメラルドグリーンの水平線が広がります。
多様な浜辺とあわせて徳積島観光の目玉になっているのがトレッキング。約2時間の手軽なコースから、峰から峰を縦走する約6時間の本格コースまで、滞在時間や体力に応じて楽しむことができます。
ソウルのそれに比べ深く力強い緑が印象的な山道。小枝を踏みしだく音と自らの息遣いを伴奏に、鳥の鳴き声や虫の羽音、小動物が素早く動く音に耳を傾けながら、自然に溶け込んでいく感覚を味わうことができます。
標高約300メートルの島内最高峰まで登ると、眼下には視界を遮るものがない360度のパノラマ風景が広がります。空の青と島の緑、そして島裾から広がる海のエメラルドグリーンの鮮やかなコントラストを目に収めましょう。
徳積島 グルメ
クロソイのメウンタン
徳積島に来たら必ず食べたいご当地グルメ、それは仁川近海で獲れる海産物をピリ辛スープで煮込むメウンタンです。主役になるのはクロソイやアナゴ、そしてワタリガニなど。
食材からしみ出たうまみが凝縮したスープのパンチ力は強烈で、最初のひとさじを口にした瞬間、全細胞が一気に目を覚ますかのような感覚が体の中を走ります。
特にお勧めしたいのはクロソイのメウンタン。頭から尾ビレまで丸ごと煮込みます。
しっかりとした大ぶりの身は軟らかく、それでいて形が崩れることはありません。メバル属だけあって皮や骨まわりにブリッとしたゼラチン質も豊富。トレッキングで体を動かした後の疲労回復にも最適でしょう。
カンジェミの刺身のピリ辛和え
アナゴのメウンタン
徳積島のグルメを味わうならココ
フェナラシッタン
快速フェリーが発着するトウ船着場に位置。各種メウンタンや刺身がお勧めです。
・クロソイのメウンタン 2~3人分 45,000ウォン
オルレフェシッタン
国民観光地の西浦里海水浴場近くに位置。各種メウンタンのほか、カンジェミ(アカエイ)の刺身のピリ辛和えやアサリを使った
カルグッスを食べることができます。
・アナゴのメウンタン 2~3人分 45,000ウォン
ロードバイク中級者も満足の自転車道路
徳積島には傾斜の急な坂道が多く、隣の村に行くにも峠を越える必要があります。
一見すると観光には不向きな地形ですが、ロードバイクが安心して走行できる19キロの自転車道路を整備することで、アップダウンをこよなく愛する愛好者の呼び込みにつなげています。
ロードバイクは島と陸地を行き交う快速船にも積込みが可能です。
ホスピタリティのある島の人々
島の経済が観光で成り立っているため観光客に対する島民の高いホスピタリティ意識が感じられます。
浜辺の清掃や、道路脇の花の手入れなど観光環境の美化だけでなく、島内バスの運転士をはじめ飲食店、民宿などの店スタッフが観光スポットを熱心に説明してくれたりと、観光産業の活性化に島を挙げて努力している姿が非常に印象的です。
徳積島の基本情報をチェック!
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徳積島へのアクセス
揺れが少なく快適な快速フェリー
徳積島へ行くにはフェリーを利用します。自動車を搬入しない場合は仁川港の
沿岸旅客ターミナルと徳積島間を往復する快速フェリーの利用がポピュラーで、所要時間は約1時間10分です。
そのほか沿岸旅客ターミナル発着のカーフェリーを利用すれば約2時間40分、週末限定でソウルの
汝矣島(ヨイド)から徳積島に向かうフェリーは所要約4時間です。
船社 |
運行状況 |
往復料金 |
その他 |
高麗(コリョ)
高速フェリー
032-761-1950
|
非ピーク期 1日2往復
ピーク期 1日3~5往復
|
約46,000ウォン
※ピーク期10%割増 |
ロードバイク積載料
片道5,000ウォン |
大阜海運
(テブヘウン)
032-887-6669 |
非ピーク期 1日1往復
ピーク期 1日2往復 |
25,200ウォン
※ピーク期10%割増 |
ロードバイク積載料
片道8,800ウォン |
現代(ヒョンデ)
海岸レジャー
032-882-5555 |
汝矣島発 7:00 徳積島着 11:30頃
徳積島発 15:30 汝矣島着 20:00頃 |
87,400ウォン(定価) |
日帰り時割引運賃適用
ロードバイク積載可 |
※沿岸旅客ターミナル発着のフェリー運行スケジュール表(徳積島 観光情報サイト)は
こちら(韓国語)
徳積島内の交通手段
徳積島内での交通手段は主にバスとタクシーのふたつ。バスはフェリーの船着場を発着点として、おおよそ1時間置きに、時計回りと半時計回りが1台ずつ島を周回します。
タクシーはコールタクシーが2台運行していて、どこで呼び寄せたとしても1回の移動につき定額運賃となっています。
・バス (始バス/終バス)8:40/19:35 (配車間隔)約1時間 (料金)現金1,000ウォン
・コールタクシー (料金)15,000ウォン/回
※2013年6月取材時の情報です
※天候や季節などにより運行時間や料金が異なりますので、行く前に必ず各船社まで問合せしてください
※ピーク期は7月下旬~8月下旬
観光モデルコース
日帰り
仁川港 快速フェリー(午前便) → 徳積島到着(海の駅) → 飛鳥峰トレッキング(海の駅~西浦里) → 昼食(西浦里) → 西浦里海水浴場 → パッチルム海水浴場 → 徳積島発(快速フェリー午後便)
1泊2日
1日目:仁川港 快速フェリー(午前便) → 徳積島到着(海の駅) → 宿泊施設(西浦里) → 飛鳥峰トレッキング(西浦里~海の駅) → 昼食(トウ船着場) → ソジェ海岸 → チャガルマダン → 宿泊施設(西浦里)
2日目:西浦里海水浴場 → 昼食(西浦里) → パッチルム海水浴場 → 徳積島発(快速フェリー午後便)
旅のTIP
徳積島内の宿泊施設は民宿、ペンション、コンドミニアムなどが数十カ所以上運営しています。価格は施設により異なりますが、2~4人用の安い部屋で50,000ウォン(ピーク期は料金割増)くらいからと考えると良いでしょう。
ピーク期には空室が無くなることもあるので予約して行くほうが無難です。宿泊場所には忘れず船着場でのピックアップをお願いしましょう。
島内宿泊施設(一部)
ソムサラム
キョン二ムビーチ(モーテル)
電話番号:032-831-2313
住所:甕津郡 徳積面 徳積南路606番アンキル 22(
位置)
西浦ビーチ(コンドミニアム)
電話番号:032-831-2841
住所:甕津郡 徳積面 徳積南路624番キル 20-25(
位置)
ソムサラム(ペンション)
電話番号:032-832-9660
住所:甕津郡 徳積面 徳積南路606番アンキル 3(
位置)