全羅北道南原市に位置する、広寒楼苑。
韓国で有名な昔話「春香伝」に、その舞台として登場することで有名な楼閣です。
3月始めに行ってきた韓国一周旅行中、目的地のひとつに選び、訪れてきました。
というのも「春香伝」というお話、韓国ではとっても有名で、
私が語学堂に通っていたときも、演劇の題材や授業に良く出てくることがあり、
以前から興味を持っていたのです。
ちなみに「春香伝」とは簡単にいえばラブストーリー。
妓生の娘と両班の息子の恋愛を描いたお話です。
以前ドラマで「怪傑!春香」というものがありましたが、それで用いられているのもこの春香伝です^^
さて、まずアクセスですが、私はソウルではなく晋州よりここ南原に向かったため、市外バスを利用しました。
(南原の次は全州に行ったので、南原ー全州間もバスがあります。
調べてみたところ、ソウルより直通するバスはなさそうなので、近くの都市から乗り換えるのがよいかと思われます)
市外バスターミナルからは歩いて20-30分ほど。
南原は美しい川が流れた静かな街なのですが、この川沿いに広寒楼苑もあります。
川に一度出てしまうのが、道も迷いにくくおすすめかと思います^^
この日は午後6時少し前に言ったのですが、冬季は6時より無料になるとのこと。
窓口のおじさんが親切にも教えてくれたので、しばし待ち、無料で観覧することができました^^
中に入るととても美しい庭園が広がっています。
メインの建物である広寒楼は1419年に建てられましたが、火災があり、現在の建物は1626年に復元されたものとのことです。
池の前に立つこちらの建物、とても優雅でした。
ちょうど夕暮れ時に行ったので、時間がずっとずっと昔の時代にタイムスリップしていくような感覚を覚えました。
烏鵲橋という石造りの橋も見もの。
50メートルほどの橋で池の真ん中を渡り、広寒楼に続くものです。
この橋を夫婦で渡ると、子どもに福が訪れるという言い伝えもあるそうです。
そのほかにも、春香の母である月梅(ウォルメ)の家や、
もうひとつの池に佇む玩月亭などもみどころです。
玩月亭は建物に上がれるのですが、そこから見渡す庭園はまた格別でした。
平日などは人も多くなく、ゆっくり見れそうな場所です。
実際、この日も人がほとんどおらず、このきれいな楼閣と庭園を一人占めし、
古代の空気を思う存分楽しむことができました^^
ちなみに広寒楼苑を出たこちら↓の場所には民芸品店や、名物のどじょう汁(チュオタン)のお店も並んでいます。
南原は大きな観光スポットがそれほど多くない分、
川と山に囲まれた静かで落ちつく観光地です。
宿所もそれなりにありますし、川の近くにはきれいめなモーテルもあります。
地方旅行をお考えの際はぜひ参考にされてみてください^^