温泉駅から東門近くのバス停までは、意外とアクセスしやすく、いつも多くの登山客で賑わっております。
しかし今回は、金井山城村から東門までは徒歩ですぐに行けるよと住民の方より教えて頂きましたので、東門からスタートし、南門~ケーブルカーでの下山というルートで歩く事に致しました。
東門のすぐ近くには、公衆トイレがありますので、各自準備をして出発。
久しぶりの東門は、意外と人は少なく、山に登らせて頂く為に「よろしくお願い致します。安全に下山できますように。」と礼をしてくぐります。
新緑の中を歩き、美しい花々を見て、美しい鳥の声を聴き、新鮮な空気を吸っていると、普段特にトレーニングなどしていない私の足ですら、歩が軽くなり、自然と笑顔になります
途中、南門近くで聞き覚えのある鳴き声がしたので、「キジだ!」と各自目を凝らして声の方へ静かに進むと、大きな極彩色の雄のキジが散歩していました
私達は近くで初めて見る野生のキジに大喜び^^
金井山城の登山コースは、城壁沿いに歩く道が多く標識も沢山出てますので、初心者でも歩きやすい道が多いです。
石の宮殿のような場所や、以前、サンドイッチ岩と勝手に命名した岩にも久しぶりに会う事が出来、とても嬉しいですね^^
途中、眺めがとても良い海雲台の方まで見渡せる場所があり、ここは、約400年前の、慶長・文禄の役の際、当時の日本からの侵入を防ぐ為、再築城された城壁なのだと再確認致します。
山では、すれ違う際に挨拶を交わす事は登山者のマナーでもあると思っているのですが、何かあった際に助け合う事が出来る大切な心掛けだと思っております。
南門からケーブルカー乗り場へ向かう途中、お店の店主と思われるアジュマが、「何処行くの?」と聞くので、ケーブルカー乗り場です。と答えますと、
ダメだと仰るのです。
言葉がすべて聞き取れないのですが、月曜日はやっていない的な事が聞き取れたので、凍り付きましたが、他の登山客にも同じように店主のアジュマは話しかけています。
「とにかく、引き返す人について行こう。」
南門まで引き返し、そこにいる人に、バス乗り場は何処に行けば良いのか、聞きますと、東門近くのバス停まで戻らなければいけないと言うのです。
今のルートをまた引き返す?
もう夕方なのに、バス停の場所などなかったし、どうしよう…
3人で立ちどまっていると、笑顔のアジョシが私達に話しかけてきます。
「バス停まで一緒に行きましょう!今人に聞いてきたから道は分かるよ!」と。
私達は全く覚えていなかったのですが、
「あなた達が笑顔で気持ち良く挨拶してくれたから、覚えていたよ。」とご夫婦は答えるのです
そのご夫婦のお陰で私達は無事東門バス停まで辿り着き、その後もまたそのご夫婦に助けられる事になるのでした
旅は道連れ世は情けですね^^