12月16日、仁川空港からホテルに到着、
そして真っ先にこちらの【ボナ装身具博物館】へ
訪韓前にhiroe1122さんが紹介して下さった番組「温故希林」で知り
(http://comm.konest.com/topic/157413)
樹木希林さんと骨董の先生、尾久彰三さんの掛け合いも面白く楽しい内容でしたが
特にこちらのボナさんが強烈に心に残り、
どうしてもどうしても行きたい!と初日の一番目に!
はやる気持ちを楽しみつつ、足早に仁寺洞メイン通りを脇に入ってすぐに博物館に到着。
受付のお姉さんに5000w払い、2階と3階を自由に見学しました。
(その時は1階は何か準備していたのか、見学できませんでした)
小さな館内、音楽はかかっておらずシーンとし、
ひんやり張りつめた空気が不思議な雰囲気を醸し出していて
今まで訪れた博物館で、いい意味で一番緊張感が。
目の前の工芸品は全て朝鮮時代の女性達が身につけていたもの、と言うこと
想像以上の歴史の重みのような空気が襲いかかってきて
驚いている自分の鼓動が聞こえるようで胸が重苦しくなりました。(歳のせいではなく
)
私が興味深げに色々な角度から見ていると受付のお姉さんが英語で
「この博物館はどう知ったのですか?古いものはお好きですか?
この傘は朝鮮時代の女性が実際に使用していたものなんですよ。
素晴らしいでしょう!」
と親切に語りかけて下さいました。全てが本物、その保存状態の良さにも驚きました。
コネストさんの記事にも載っている枕(ペゲンモ)はどれも100年以上前のものだそうで
★昔、女性達にとって【暮らし=刺繍】だった。
★女の子は7歳になると針仕事をはじめ将来嫁ぐ時の嫁入り道具を作っていた。
★女性達は食事が済むとほとんど刺繍に時間を割いていた。
という説明を聞き、刺繍がどれだけ女性の人生に大きく関わっていたのかと…
そう言えば以前もポジャギの先生が
「過去の自分の作品の縫い目を見ると、その時どんな気持ちだったのかがわかる」
と仰っていました。
裁縫が苦手な私には到底信じられないような細かな作業を毎日繰り返していた中で
女性達は一体何を思っていたんだろうか…
と作品と女性達の「気」と言うか「念」みたいなものに圧倒されました。
そして一番楽しみにしていた【大三作ノリゲ】
本当に素晴らしかったです
ボナさんには沢山のノリゲがありますが、やはりこちらは存在感もオーラも別格
【珊瑚】【琥珀】【蝶一対】これをもって最高とする
という言葉通り、本当に実際これを身につけていた王妃様、王女様の前に
自分が立ってしまっているような緊張感でした。
番組では館長さんが
「側室達は皆王様の愛を一身に受けようと誰が一番良いノリゲを貰えるか常に気にしていた」
と仰ったのに対し、樹木希林さんが
「嫉妬とか競争もあったんでしょうね〜。王様もうっかりプレゼントできないわね〜。」
と仰っていたのが可笑しく印象的でした^^
ノリゲ、枕、机、簞笥、針入れ、かんざしetc…
王朝時代の品々が時代を越えて仁寺洞の片隅でひっそりと今なお息づいている、
この何とも言えない空気感を是非多くの人に味わってもらいたいなぁ!
と帰りの飛行機の中で思いました。
(見ていた時はそんなことを感じる余裕もないほど興奮していました 笑)
記事で知ったポスターもお目当ての一つ!だったので沢山購入してきました!
壁や階段に見本が沢山飾ってあり、どれも3000wと良心的な値段なので是非お気に入りの1枚を
こちらの博物館に伺えて本当に良かったです。
そして貴重な品々を丁寧に保管し、観光客にも公開して下さっていることに
心からありがとう、と言いたいです