済州島(チェジュド)はソウルから飛行機で約１時間、韓国南部にある火山島です。「韓国のハワイ」と呼ばれる南国ムード満点のリゾートアイランドとして有名で、島の中央部にある漢拏山(ハルラサン)を中心に、東西南北美しい自然の景観が楽しめる観光地として人気です。

トキ島(蘭島)は、済州島(チェジュド)東海岸の細花(セファ)海水浴場から約５km、下道里(ハドリ)の海岸から約50m離れたところに位置し、ハマユウ(韓国語では文朱蘭(ムンジュラン))の自生地として知られる属島です。トキ島の由来はハマユウの白い花が島を覆い、その姿が白いウサギ(韓国語はトキ)のように見えることから。ヒガンバナ科の多年草であるハマユウは温暖な沿岸部の砂丘に分布し、韓国では済州島のトキ島のみに自生すると言われ、天然記念物として保護しています。ハマユウの花が咲く７月末から９月にかけて甘い花の香りが海風にのって周辺に漂い、海岸沿いを散策する人々を魅了します。

トキ島へは干潮時の前後約2時間は歩いて渡ることが可能です。潮の満ち引きの時間は都度変わるので事前に観光案内所などで確認するとよいでしょう。トキ島のある済州島東海岸エリアは、チョン・ドヨン主演映画「初恋のアルバム～人魚姫のいた島～」、イ・ジョンジェやチョン・ジヒョン主演映画｢イルマーレ｣の撮影地としても知られる牛島(ウド)、世界自然遺産の城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、世界最大級のカヤ群生林など済州島の観光ハイライトと合わせて訪れるのがおすすめです。