「済州島 漢拏山 登山ツアー」体験レポート

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「済州島 漢拏山 登山ツアー」体験レポート

韓国のリゾート地・済州島(チェジュド)の真ん中にそびえ立つ漢拏山(ハルラサン)。高さ1950mと朝鮮半島で2番目に高く、韓国では最も高い山として知られています。四季折々の美しさを放つ漢拏山は、数多くの植物や動物が生息し、季節問わず一年中登山客が絶えません。
今回は、日ごろまったく運動しないコネストの女性スタッフ2人が、2008年は運動不足を解消しようと、まずは漢拏山の登山に挑戦!漢拏山は、韓国ドラマ私の名前はキム・サムスンの最終回で、主人公のサムスンが登った山として登場しました。

コネストスタッフが訪れたのは2月末だったので、漢拏山は真っ白い銀世界に包まれ、まるで雪国のよう。あたり一面に広がるキラキラと輝く美しい雪景色に魅せられながら、コネストスタッフは果たして無事頂上までたどり着けるのでしょうか?

登山コースは、城板岳(ソンパナッ)~頂上・白鹿潭(ペンノッタム)(標高1950m)~観音寺(クァヌンサ)の周遊コース、御里牧(オリモッ)~ウィッセオルム(標高1700m)~霊室(ヨンシル)の周遊コースも可能です。


登山をする前に要チェック
冬場の登山は、万全な用意が必要です!雪が積もり地面が凍っていて滑りやすくなっているため、必ず靴にアイゼン(靴底に装着する金属の爪)をつけましょう。また、登山ウェアや登山靴、手袋などは必須です。その他、帽子や耳あて、フェイスマスク、ステッキなどがあれば良いでしょう。アイゼンや手袋、帽子など(各10,000ウォン~)は、漢拏山のふもとの休憩所でも購入可能です。春・夏・秋には、動きやすいカジュアルな格好でもOK。途中、水や食べ物を売っている場所は一箇所しかないので、事前に準備しておくことをおすすめします。

注意事項
時間統制のための立入禁止の看板
時間統制のための立入禁止の看板
漢拏山は、コースが長く暗くなると危険なため、入山時間が決まっています。入口や昼食ポイントのつつじ畑から頂上までの登山時間、頂上から降りる下山時間などが決まっているので、時間を計算しながら登山しなければなりません(この日の統制時間は、入山9:00、つつじ畑休憩所12:00、頂上13:30)。時間が過ぎると統制され上がれないこともあるので、気を付けましょう。(統制時間はその日によって異なります。)また、漢拏山の登山途中には、ゴミ箱がありません。美しい自然を守るため、ゴミは各自で責任もって持ち帰り、下山した後捨てましょう。
いざ、漢拏山登山にレッツゴー!
今回コネストスタッフを案内してくれたのは、ガイド歴20年のパク・ジェボムさん。日本に4年間住んでいた経験をいかし、流暢な日本語で丁寧にときにはジョークを交えながら案内してくれますよ。済州島のことなら何でも私にきいてください。と頼れる名ガイドさんとともに、レッツゴー!

7:00 宿泊したホテルで集合
宿泊したホテルで集合です。ホテルまで迎えに来てくれるので安心ですよね。集合時間は少し早いですが、入山時間が決まっているため仕方ありません。厳しい登山に供えて、事前に朝食は済ませておきましょう。期待と不安を胸に膨らませながら、コネスト一行は漢拏山へと出発です!
※宿泊先により、出発時間は異なります。

8:00 漢拏山登山スタート!
漢拏山のふもとにある城板岳(ソンパナッ)休憩所からスタート。この日は幸いに天候に恵まれ、まさに登山日和。しかし、天候が変わりやすい漢拏山ですから、油断できません。休憩所でフェイスマスクやアイゼンを購入して準備万端。想像していたよりも雪が積もっていて不安になりましたが、テンションを上げてしゅっぱーつ!白鹿潭(ペンノッタム:火山湖)のある頂上までは9.6キロ、4時間半かかるハードなコース。そのうえ雪まで積もって登山初心者のコネストスタッフには少し厳しいコースですが、気合を入れて挑みます!
城板岳休憩所
城板岳休憩所
登山コースの入口
登山コースの入口
漢拏山登山スタート!
漢拏山登山スタート!

漢拏山に一歩踏み入れると、そこは別世界。木の枝には雪が覆いかぶさり銀世界が広がります。道は思ったよりも穏やかだったので、マイペースにゆっくり登ることができましたよ。都会のソウルとは違う澄んだ空気を吸いながら、美しい景色に見とれてしまいます。
美しい雪景色にうっとりするコネストスタッフ
美しい雪景色にうっとりするコネストスタッフ

漢拏山は、済州道民よりも韓国全国各地から訪れる人たちの方が多いのだとか。驚いたのは、若い人たちよりも50~60代のアジョシ(おじさん)、アジュンマ(おばさん)が多く、元気に登山を楽しんでいたこと。もともと韓国では地形的に山が多く、週末になると登山へ出かける人たちが多いのですが、過酷な漢拏山の登山に挑むアジョシ、アジュンマたちの姿に、コネストスタッフも自分もがんばらなくちゃ!と励まされました。
アジョシ・アジュンマたちの登山客
アジョシ・アジュンマたちの登山客
始まったばかりでまだ元気なコネストスタッフ1
始まったばかりでまだ元気なコネストスタッフ1
始まったばかりでまだ元気なコネストスタッフ2
始まったばかりでまだ元気なコネストスタッフ2

11:00 つつじ畑で昼食
約2時間半かけて到着した7.3キロ地点にあるツツジ畑の休憩所で昼食をとります。昼食のメニューは、キムパッ(海苔巻き)。休憩所でカップラーメンが売っているので、アツアツのラーメンも食べることに。冷え切った体をラーメンの暖かいスープが溶かしてくれますよ。(カップラーメン1,500ウォン、一人2つまで)
つつじ畑休憩所
つつじ畑休憩所
待ちに待った昼食タイム
待ちに待った昼食タイム

12:00 再び頂上へ出発
昼食をとって元気が出たところで、再び頂上へ向けて出発です。この日の頂上までの統制時間は12:00。ギリギリ間に合ったところで、頂上までの2.3キロの道のりを登っていきます。今までは澄み切って穏やかな天候でしたが、突如雲行きが怪しくなってきました。体力的にも限界に近づいてきたコネスト一行ですが、残り2.3キロ、底力を振りしぼりファイト一発!
昼食をとって再びレッツゴー!
昼食をとって再びレッツゴー!
急に曇ってきた漢拏山
急に曇ってきた漢拏山
統制時間と距離が書かれた看板
統制時間と距離が書かれた看板

13:30 頂上まで残り30m地点到着
これまでは周りに木々や山がありほとんど風はありませんでしたが、高く登るにつれ風が強くなり、おまけに坂が急になったりとりコネスト一行を苦しめます。じっと立っていられないほどの強風で、吹雪が視界を妨げ前方3m先は何も見えないほど。何度も吹き飛ばされそうになりながらも、道の脇にある手すりを必死に掴みながら、一歩一歩登っていきます。しかし、残り30mほど残したところで、これ以上登るのは危険だという判断で、惜しくも頂上まで行くことを断念することに。
急な坂が続く
急な坂が続く
標高1800m地点で記念撮影
標高1800m地点で記念撮影
氷混じりの吹雪で立っていられないほど
氷混じりの吹雪で立っていられないほど

16:30 泣く泣く下山することに
既に体は限界に達しボロボロだったコネスト一行ですが、登ってきた9.6キロをまた下山しなければなりません。足はパンパンで、体のあちらこちらから悲鳴が聞こえてくるほどのつらさのあまり、早く下山してゆっくり休みたい!という一心で、コネスト一行は無言のまま早歩きで下山。しかし、9.6キロという距離は、並半端なものではありません。まだかまだかと、ただ一心不乱にひたすら歩くのみでした。下山するのに4時間30分かかる距離を、なんと3時間ほどで到着!ガイドさんも、まさかこんなに早く下りてこられるとは。びっくりしていましたよ。
冷たい風が肌を突き刺す
冷たい風が肌を突き刺す
滑らないようにゆっくり下りる
滑らないようにゆっくり下りる
しばらく吹雪きに見舞われる
しばらく吹雪きに見舞われる

17:30 ホテルで解散
入口の休憩所でひと休みしたところで、再びホテルまで車で向かいます。無事下山できた達成感にひたりながらすっかり疲れきったコネストスタッフは、車の中でウトウトと夢の世界へ…。何度も諦めそうになりながらも、往復20キロ登破の快挙、お疲れ様でした~。
※お客様の登山ペースによって解散時間は異なります。

漢拏山の絶景に魅せられて
四季折々の美しさを持つ漢拏山。特に冬は一面に銀世界が広がり、言葉を失うほどの絶景です。大自然の美しさに、日ごろの疲れ、登山の疲れが一気に吹き飛びます。まるで一幅の絵のような美しい雪景色をご覧ください!
漢拏山登山で一生の思い出を!
城板岳コースは往復約20キロと過酷なコースでしたが、とってもいい経験になりこの上ないほどの達成感を味わえることができました!途中、ガイドさんが丁寧に案内くれるので、安心して登山に挑むことができますよ。今回は、天候の悪化のため残念ながら頂上まで行くことはできませんでしたが、冬とはまた別の顔を持つ夏に再びチャレンジして、頂上の白鹿潭をぜひとも自分の目で見ようと今から計画を練っています。冬は雪が積もっていたり、吹雪いたりと少しハードなコースになりますが、春・夏・秋は、清々しい大自然を満喫しながら登ることができます。また、城板岳コース以外にも往復4時間ほどの半日コースもあるので、体力に自信のないという方はこちらをご利用くださいね。登山愛好家も初心者の方も、漢拏山登山は一生の思い出になること間違いなしですよ!
掲載日
08.03.19

※掲載内容は、予告無く変更されている場合があります。掲載内容を保証するものではありませんのでご了承下さい。

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