弘大・延南洞の「皮膚管理室」という変な名前のバス停の近くに、be newという小さな店があります。ビーニュー。韓国語でビニュ(비뉴)です。中の様子を窺うと、ピヌ(비누)専門店のようです。
「open11:00~20:00 close every holiday」とあるので、平日昼である今は営業中でしょう。入ってみると、手製らしき石鹸が棚に並んでいます。製造日が記載されているあたり、「石鹸オタク」の心をつかむ雰囲気です。
「石鹸をお探しですか(よく見ると、キャンドルも販売)」「にほんのかたですか(これは日本語)」に「はい」と答えたら、店主らしき女性は日本語の石鹸リストをくれました。おお、日本語可か!と思い、日本語で「日本人のお客さんも多いんですか?」と訊いたら「あ、日本語は分かりません」との事
石鹸は100グラムぐらいのサイズで、1万3000ウォン前後。仁寺洞の「古誾斎」と同程度の価格設定です。クロレラ、山羊乳、炭などを眺めた後、「魚醒草(オソンチョ=どくだみ)ひとつ」と注文しました。
「魚醒草はニキビなどに良いですが、お肌のお悩みは」「シミです」「シミが無くなる石鹸は・・・ございません
」
その正直な答えに感動しました。もし「確かにシミありますね~、小じわも気になりませんか?当店のこれ(もっと高い商品)を使えばすぐ良くなりますよ」とか言われたら、「洗ったらシミと小じわが無くなるって、どんな劇薬使っとるんじゃワレ」と、速攻で買うのをやめて店を出たことでしょう。
日本語パンフの「すぐ使えます」「まだ乾燥中です ○月×日から使用可」の選択肢のうち「すぐ使えます」にチェックを入れた店主は、「真珠石鹸」と書かれたサンプルと共に、袋詰め&箱詰めした石鹸を持ってきてくれました。
さて、その「魚醒草石鹸(13000ウォン)」は、ティーツリーのような爽やかな香りで、ネットを使わなくても細かくて柔らかい泡が立ち、目が痛くなることもなく、肌はスッキリ仕上がり・・・と、なかなか優秀でした。
ところで、「お肌のお悩みは」と共に、「ご本人がお使いになりますか」という質問もされました。店内に貼られていた商品掲載記事が「Babee」という乳幼児雑誌だったのを見るに、子ども用に買っていく人もいるのかもしれません。