「悲しかった。先月、世界スプリント選手権で総合1位だったのに、○○選手の記事の陰に隠れ、誰もわたしのことを知らなかった」
バンクーバー五輪スピードスケート女子500m金メダリスト李相花(イ・サンファ)選手の、金メダル獲得直後(2010年2月17日)の発言です。
「○○」部分は、原文では実名です。 同性・同年代のスター選手は新聞、テレビ、企業CMに日々華やかに登場し、血の滲む努力を続けて成果も出した自分は誰にも注目されない・・・との無念が、ようやく自らの前に集まった取材陣
の前で思わず出てしまったのでしょう。
案の定というか、五輪終了後にはサンファ嬢の存在はまた薄いものになっていて、私は人生の悲哀を感じたものでした
4年後の2014年春、「bread&co.光化門店」近くの地下鉄構内で若い女性の広告に遭遇。バンクーバー五輪・ソチ五輪金メダリストとなったサンファ嬢でした。
起亜自動車CMでは競技用スーツ姿、女性誌「コスモポリタン」別冊表紙の写真ではスケート靴を手にしていましたが、この「ブレデンコ」広告は完全に「女優・モデル系」です。写真横にはプリティーなサインまで入っています。←まさか、「誰だか分からない可能性を危惧しての氏名記載」ではないでしょう・・・。
すっかり有名人ではないか!と感動し、店でマフィンを購入。その後も、これまで買っていたパン類に加え、クッキーや月餅など、やや大物な菓子も買うようになったのでした。ちなみに、月餅は中国のものとは異なる韓国風(他のパンチェーンも同様のスタイルの月餅を販売)ですが、中の具は全て小豆あんで、他所で食べた韓国月餅より美味に感じられました