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鮮やかな色糸で華やかな模様を施した刺繍。韓国では古くから綿や麻の生産によって、織物とともに刺繍も発達し、衣装などあらゆるものに施されました。高麗時代以降は社会的地位や身分を表す手段としても活用されました。伝統的な模様が入った刺繍小物は、韓国土産として人気です。 |
刺繍は女性の手仕事として推奨され、庶民層から宮廷まで幅広く行なわれてきました。女性たちは基礎教養としての刺繍を通じて品性を磨き、そして自身と家族の富や栄華を願いました。韓国の伝統刺繍は、糸をよせて質感を生かしながら、模様の面の周りに面と同じ系統の色糸、あるいは金糸や銀糸などで飾りつけ華やかさを強調させます。伝統衣装のチマチョゴリや枕の両側に刺繍入りのあて布をつけたペゲンモ、座布団や箸ケースなど様々な日用品に、長寿を象徴する亀や鶴、富貴を表す牡丹や蝶、福や寿などのおめでたい文字を刺繍しました。 |
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福を呼ぶとされている巾着 |
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枕の両側に刺繍が施されたペゲンモ |
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お土産としては、巾着(チュモニ)や指貫(コルム)、携帯ストラップやコースターなどの小物が気軽に購入でき人気。また記念日や式典などに用いられた刺繍入りの屏風や、寺院などで制作された仏教刺繍の作品は博物館や美術館で鑑賞することができます。 携帯ストラップはお土産にぴったり |