澄み切った高い空に秋の気配が感じられるソウル。食欲の秋にふさわしく、旬の味覚が続々と揃いはじめています。特に産卵期を前に栄養をたっぷり蓄えた魚介類はこの時期にはずせない食材!
市場の露店や食堂の軒先で香ばしい匂いを漂わせているのは、コノシロ(チョノ)。韓国には「コノシロを焼く匂いに家出した嫁も帰ってくる」 という言葉もあるほど、秋に獲れる脂の乗ったコノシロの美味しさは格別です。
また、ワタリガニ(コッケ)も今が食べごろ。特に秋は身がぎゅっと詰まった雄ガ二が美味しいとされます。濃厚な甘みを楽しめるカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)や蒸しガニもさらに美味しくなる季節。
栄養たっぷりの牡蠣(クル)も秋から冬にかけてが旬。日本と同じく生牡蠣・焼き牡蠣でも食べますが、衣をつけて香ばしく焼き上げた牡蠣チヂミや茹で豚と一緒に食べるクルポッサム、牡蠣のダシたっぷりの粥など多彩な料理があります。
その他にも大正エビ(テハ)やテナガダコ(ナッチ)、タチウオ(カルチ)など旬の海の味覚はまだまだあります。過ごしやすい気候で食べ歩きにもってこいの韓国で、食欲の秋をおなかいっぱい楽しみましょう。
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