46年のあいだ人々の暮らしと経済成長を支えてきた韓国初の自動車専用高架道路、阿峴(アヒョン)高架車道がその役目を終え、2月9日より約2カ月間の撤去工事に入りました。
阿峴高架車道はソウル地下鉄2号線と5号線が交わる忠正路(チュンジョンノ)駅前から始まり、同2号線阿峴駅を過ぎた先の梨大(イデ)ウエディング通りに続く全長940mの高架道路。ソウル滞在中に、バスに揺られながら通ったことがある人も少なくないでしょう。
1968年9月にできて以来、梨大・新村(シンチョン)・弘大(ホンデ)エリアからソウルの心臓部へ向かうバイパス機能を果たしてきましたが、老朽化により道路機能が低下してしまったことや維持管理費が多額になることから撤去が決まりました。
高架道路の撤去工事は3月末まで。続く4月から7月にかけては撤去された橋梁部への道路拡張工事が行なわれ、2.2kmのバス中央車線が新設。8月頭には開通し、途切れていたバス中央車線が都心までつながる予定です。
橋の親柱や表示板など道路の一部は近代の象徴としてソウル歴史博物館に保存される計画も。工事期間中にソウルを訪れることがあれば、ソウル市民と共にいち時代を築いた歴史的建造物の最後を、目に収めてみてはいかがでしょうか。
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