ソウル市内に数多く立ち並ぶ韓国料理専門店。韓国ではのれんを受け継ぐという習慣が薄いため多くの店舗が創業10年前後と歴史が浅く、伝統の味を守っていくのは難しいといわれています。その中でも地元の人に愛され、50年以上の歴史を誇る老舗飲食店があります。
冷たくさっぱりとして夏にピッタリのメニュー、冷麺(ネンミョン)。1946年創業の「又来屋(ウレオッ)」(上)は、平壌(ピョンヤン)式冷麺の老舗。「明洞(ミョンドン)咸興(ハムン)冷麺」(下)は、親子3代続く冷麺専門店で、スープのないピリ辛のビビン冷麺が人気です。
南大門(ナンデムン)の路地裏にたたずむ「チンジュチッ」は60年以上の歴史を持つお店。80席ほどのこぢんまりとした店内は、看板メニューの牛テールスープを求めて訪れるお客さんでいつもにぎわっています。24時間営業のため、お酒を飲んだ後のしめにもピッタリ。
鍾路(チョンノ)エリアの「清進屋(チョンジノッ)」は、1937年創業のヘジャングッ(解酲スープ)専門店。牛骨スープに牛の内臓や牛の血を固めたもの(ソンジ)がたっぷり入っています。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」に登場し、韓流ファンの間でも知られた老舗店です。
1902年創業、元祖ソルロンタン(牛骨スープ)の店として知られる「里門(イムン)ソルロンタン」。2011年に現在の場所に移転しましたが、歴史が刻まれた看板は現在も掲げられています。長い間受け継がれてきた老舗ならではの伝統の味を訪ねてみてはいかがでしょうか。
|