成均館―孔子を祀る大祭

孔子に対する祭祀である「釈尊大祭（ソッチョンテジェ）」。儒学教育と祭祀を象徴する朝鮮時代の最高学府・成均館（ソンギュングァン）にて、現代まで受け継がれてきました。春と秋の年に２回行なわれるこの行事、本日成均館大成殿にて厳かに執り行われました。

文廟祭礼楽とその意識を保存する祭祀として、成均館釈尊大祭保存会を伝承者に重要無形文化財第58号に指定されている釈尊大祭。韓国の儒教のルーツを探ることができる、興味深い行事です。

迎神礼、尊幤礼、献礼など数々の儀式が順序に従って、静かに進行されます。

成均館大学舞踊学科の学生たちが舞う武舞。節制され、凛とした美しさが漂います。

世界で唯一、韓国でのみその原型を残していると言われる釈尊大祭で、守られ続けてきた伝統儀式や衣装・音楽・舞踊が、色鮮やかに再現されました。陰暦２月・８月の上丁日（陰暦で月の最初の丁の日）、その神秘の世界が現代によみがえります。

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