こちらは、ソウルの中央大学付近。壁一面に下宿の入居者募集の貼り紙が貼られています。しかしながら、学生の下宿事情は明るくないようす。大学付近の下宿の家賃が上昇し、学生たちは途方にくれているのだとか。
深刻な世界不況のせいで、韓国は就職難の真っ只中。就職難になると、就職浪人生と休学生が増え、学生の総数も増えるので、下宿の需要が増えます。そんな売り手市場の状況なので、家賃が上昇しているというわけなんです。
ここぞとばかり、余白を縫って張り紙をする下宿のアジュンマ(おばさん)がここに。そんな下に貼って効果があるのか分かりませんが、学生も必死だから条件次第では連絡がくるのでしょうか。
ただでさえ、倒産・リストラで親からの学資の援助が難しい状況なのに、衣食住の重大な要素である家賃が上昇だなんて、学生にとっては、まさに踏んだり蹴ったり。社会問題にもなってメディアが取り上げるほどです。
学生の目前に落ちた下宿難の暗い影。若者の未来は前途洋洋だと言える日はいつくるのでしょうか。日差しの明るい晴れたお天気ですが、まだまだ春は来ないようです。
|