卒業式−家族の温かさに触れる日

２月初旬から始まった韓国の卒業式シーズンもそろそろ終盤。ソウル市内の主要大学でもこの間続々と行われ、街では晴れ晴れとした顔があちこちで見られました。しかし、そんな季節感たっぷりの光景もついに見納め。今日は、付属の語学堂でもおなじみの韓国外国語大学で、ソウル地域最後となる卒業式が行われました。

校門までずらりと続く花屋、客引きに懸命な写真屋さん、まるで縁日かと思うほど校内に並んだ出店…など、韓国の卒業式には独特の風景があります。でも、ちょっと視点を移すと、そこには韓国の密な家族関係をうかがえる心温まる光景を見ることができるんですよ。

通りの花屋で見かけた、大きな花束を抱えた女の子たち。オンニ(お姉さん)・オッパ(お兄さん)の晴れの日をお祝いしに行く途中のようです。普段はケンカもするであろう、妹や弟にまで祝ってもらえるなんて、本当にうれしくて感激しちゃいますよね。

こちらは一家全員で記念の一枚！韓国の卒業式には、家族はもちろん親戚まで一家揃ってお祝いに駆け付けるケースがよく見られます。日本では本人だけ出席、という場合も多いので何ともうらやましい光景ですが、本人にしてみればちょっと照れくさいかも？！

そして、お世話になった両親や祖父母に、自分のガウンやキャップを身に付けさせてあげるのも、韓国ならではの習慣。わが子の旅立ちの日に、誇らしげな顔で微笑むお父さんがとても印象的ですね。さて来週以降はサヨナラムードから一転、華やかな入学シーズンの到来ですよ！