業者も知らないソウル市の‘グランドセール’（２）

◇セール参加業者も決まらず＝ソウル市観光振興課のイ・クァンヒョン・チーム長は「協会などを通して参加業者を把握してみたが、連絡がきちんと伝わっていなかったようだ」とし「今週中に一つひとつ企業を説得し、行事の趣旨を説明して参加を誘導する」と語った。

セール開始まで１カ月しか残っていないが、参加業者と割引行事内容が確定せず、クーポン制作とホームページの整備など他の作業も遅れている。

これは、セール開始の数カ月前からターゲット旅行者に詳細な情報を提供するシンガポールや香港とは対照的だ。 シンガポール観光庁韓国事務所のヤン・ジソン次長は「シンガポール観光庁は毎年セール開始の数カ月前に案内冊子を配布する」とし「今年も参加業者と割引品目の写真・定価・割引価格・購入方法などが詳しく紹介されたクーポン冊子が、セール開始の１カ月以上前から韓国旅行者に配布される」と説明した。

シンガポールの場合、商人で構成された団体「シンガポール小売店連合会」が行事を企画し、シンガポール観光庁がこれを体系的に広報および後援する形で進行される。 官が主導するソウルのグランドセールと比較される。

漢陽（ハンヤン）大観光学部の李連沢（イ・ヨンテク））教授は「都市マーケティング次元のセールは割引価格の正確性、消費者の不満の救済など信頼確保が非常に重要」とし「民間業界との協力体系を構築した後に行事を準備しなければならない」と述べた。