闘士よりワールドカップ応援団に似た市民の抵抗（３）

ろうそく持った“牛肉デモ隊”彼らは誰か
街頭デモとともに“場外闘争”も

以前はデモ参加者と非参加者が明らかに分かれていた。現場にいれば参加者で、現場にいなければ非参加者だった。しかし今はこのような二分法がもう通じない。集会場所に行かずに場外から参加する人が多いからだ。彼らは夜を明かしてインターネットでデモ生中継を見て、デモを支持する文を書く。ユーチューブに動画像を載せて国外メディアに電子メールを送る。

彼らはラジオ番組進行中、デモ隊を卑下する発言をしたといわれたコメディアンのチョン・ソンヒさんを「番組から降ろせ」と放送局と広告主に抗議電話をして圧力をかけた。また「ＢＳＥの牛も特定危険物質（ＳＲＭ）さえとり除けば安全だ」と言ったハンナラ党シム・ゼチョル議員を狙って“後援金１８ウォン送って領収証を郵便で送れと請求”する運動も行った（また１８は韓国語で罵るときに使う言葉と似ている）。メディアの報道方向によって不売運動、広告主に抗議電話する運動や購読運動、少額広告を掲載する運動を広げる。米国、カナダに居住する“米州韓人主婦の集まり”は、牛肉交渉に反対するリボン運動を行い、これを載せた動画を作って “ユーチューブデモ”も起こした。“米国牛を販売すれば不売運動する”と胸や背中に貼り付けて、大型スーパーで買い物する人も出ている。