中国での韓国文化フェスティバル、五輪控え中止

中国で開催される予定だった韓国の伝統文化イベントやビーボーイ（Ｂ−ｂｏｙｓ）の公演が開幕直前に相次いでキャンセルされた。

中国側が安全を理由にイベントを中止させたか、公安当局が許可を出さなかったためだ。北京五輪聖火リレーの最中にソウルで集団暴力を行使した中国留学生が法的処理されたことに対し、中国が行動に出たのではないかという指摘が出ている。

駐中韓国大使館関係者は１日、「当初１～３日、北京で開催される予定だったイベント北京五輪成功を祈る韓国文化フェスティバルがキャンセルされた」と明らかにした。韓国文化院は韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院、ソウル市、仁川（インチョン）市、京畿道（キョンギド）などと連携し、今回のイベント期間に韓国の伝統文化芸術公演を披露するゲームやアニメーションなど先端コンテンツを展示する予定だった。

このイベントは北京五輪の成功を祈願するという韓中友好親善交流の意味合いが大きい上、政治色もなく、秩序維持と安全には大きな問題がないもの考えられていた。中国文化部も先月２５日、正式許可を出したイベントだった。ところが、イベントの開幕日が迫っても、北京市公安局が「検討中」とし合意しなかった。大使館関係者は「公安当局の合意がなく、正常にイベントを準備できないと判断した」とし「徹底して準備をし、７月末にイベントを行う予定」と話した。

ビーボーイの中国ツアー公演もキャンセルされた。ビーボーイの代表曲『ラスト・フォー・ワン（Ｌａｓｔ　ｆｏｒ　ｏｎｅ）』の中国公演を主管してきた日曜新聞チャイナの関係者は「３日から２日間、山東省青島で開催予定だったビーボーイ公演を取り消した」と明らかにした。同関係者は「公演管理を担当する青島市が安全管理の責任誓約書を求めたが、劇場側が拒否したため公演がキャンセルとなった」と話した。

また同関係者は、「チベットデモのうえ、聖火リレーで暴力事態が起こり、中国側が安全管理を口実に文化行事に規制をかけた」とし「数百人の海外同胞と中国人がチケットを購入したのに、今ごろになって公演が中止となり損害を被っている」と言い、当惑した。チャイナ側は北京（６日）と上海（９日）で開催予定のビーボーイのツアー公演も、現在、公演が行われるかどうか分からず、対策を模索している。