胡錦涛主席「朝鮮半島非核化に向け６カ国協議支持」

「６カ国協議を通じて北朝鮮の核問題を解決すべきで、韓半島の統一は独立的で平和的になされなければならない」。胡錦涛中国国家主席が北朝鮮の核開発など韓半島問題解決のためにこのような解決法を提示した。１９日にワシントン・ホワイトハウスで開かれるオバマ米大統領との首脳会談を控え、ワシントンポストとウォールストリートジャーナルとの共同書面インタビューに答えたもの。胡主席は米国との関係強化のために、「冷戦時代のゼロサム式思考を捨ててウィンウィン（ｗｉｎ－ｗｉｎ）を追求しなければならない」と強調した。ドルの役割については、「現在の国際通貨システムは歴史的に作られたものだ。人民元がこの役割を担当するには相当な時間がかかるだろう」と述べた。胡主席は今回のインタビューで、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏と中国の海軍力増強などと関連した質問には答えなかった。以下は一問一答。

――韓半島の緊張が大きく高まったが。

「中国は関係国とともに韓半島の平和と安定を維持するために絶えず努力を傾けてきた。われわれは南北に平和と安定を害するいかなる行動もしないよう促した。また、適切な解決方法を求めるためにできるだけはやく対話を再開するよう要求した。中国と関係国が努力した結果、韓半島に緊張緩和の兆しが見えている。われわれはこの機会を生かし韓半島の状況が肯定的な方向に進展されることを希望する」

――北朝鮮の核問題解決方策は。

「韓半島と北東アジアの安定のために平和な方法で韓半島非核化を成し遂げる方策を支持する。このために中国は６カ国協議再開を促してきた。われわれは関係国が６カ国協議再開のための積極的な措置を取り条件を準備することを希望する。関係国が互いを尊重する立場で協議し、９・１９共同声明を６カ国協議を通じバランスが取れた方法で実践するならば核問題を解決できると確信する」

――今後統一された韓半島に対する評価は。

「中国は北朝鮮と韓国の隣人であり友人として、双方が対話を通じて和解と協力を成し遂げ、究極的には独立的で平和的な統一を成し遂げることを希望する。これは根本的に北朝鮮と韓国に利益になることであり、韓半島に平和と安定を持たらすだろう」

――米中関係に対する今後の協力案は。

「今後両国関係発展のためには次の４つの観点での努力が必要だ。最初に、双方は対話と接触を増やし、戦略的に相互信頼を増進させなければならない。２番目に、冷戦時代のゼロサム式思考を捨て、ウィンウィンを通じて両国の発展を追求しなければならない。３番目に、双方は互いに主権と領土を尊重し、相手方の懸念を解消するために適切な行動をしなければならない。４番目に、両国はさらに広い分野での協力のために着実に努力しなければならない」

――ドルと人民元の問題に対する考えは。

「現在の国際通貨システムは歴史的に形成されたものだ。ドルは依然として基軸通貨として国際金融と商取引で使われている。米国の通貨政策がグローバル流動性に大きな影響を及ぼすため、ドルの流動性は合理的で安定した水準で維持されなければならない。人民元も国際商取引に大きく寄与しており、国家間取り引きでの使用拡大を試みている。だが、人民元が基軸通貨の役割を担うとするなら国際化という長い過程を経なければならないため時間がかかるだろう。人民元の相場変動は多様な要因によって決定される。中国の為替相場政策はインフレ抑制など特定目的のために決定されはしない」