北朝鮮の砲撃で外国人観光客誘致に「赤信号」

【ソウル２５日聯合ニュース】北朝鮮の仁川・延坪島への砲撃で軍事的緊張が高まり、外国人観光客の誘致にも赤信号がともった。
　旅行業界が２５日に明らかにしたところによると、外国人観光客向けの旅行商品を扱う韓国内の旅行会社には、北朝鮮の砲撃に関する問い合わせが相次いでおり、予約の取り消しも出始めている。

　外国人観光客の誘致に力を入れている旅行会社チェスツアーズでは、２４日午後から日本人観光客の予約取り消しが増えている。同社関係者は「手数料があるにもかかわらず、キャンセルが相次いでいる」と話している。

　台湾からも韓国旅行商品の予約取り消しが相次いでいる。大手旅行会社・モドゥツアーの関係者は「１１月は閑散期だが、台湾からは普段より多くの問い合わせがあり、通常に比べキャンセル件数も多い」と説明した。同社は、台湾の場合、広州アジア大会でテコンドー女子４９キロ級に出場した台湾代表の楊淑君選手が失格となった問題で反韓感情が高まったことも、影響を与えたとみている。

　一方、韓国観光公社は２４日に海外支社との緊急会議を開き、外国人観光客誘致対策を協議するなど非常態勢に入った。