Ｇ２０警備に向け外国人６９０人の「入国規制」

主要２０カ国（Ｇ２０）首脳会議を控え警察が外国人６９０人に対し入国制限を法務部に要請した。警察関係者は４日、「韓国に入国し違法なデモを行うことが懸念される外国人の情報を法務部出入国管理事務所に伝えた」と明らかにした。

警察と関係機関によると、規制対象のうち入国自体が遮断される「入国禁止」の対象は２４０人、入国は認めるが警察の監視を受けることになる「入国時通報」の対象は３５０人。

警察は海外で行われた主要国際会議の際に過激な違法デモに参加した前歴がある人物を入国禁止対象に含めた。国際ＮＧＯ団体会員などで行事を妨害する可能性がある場合には入国時に通報する対象に分類した。この場合は会場だけでなく宿泊先にたいり、公共交通機関を利用する際も警察の監視を受けることになる。

警察が外国政府から追加で関連資料の提供を受けているため、規制対象はさらに増える見通しだ。

警察はまた、Ｇ２０首脳会議の警備を強化するため、地方の警察をソウルに集結させる計画だ。会議２日前の８日に全国から警察官５万人あまりがソウルに集まる。慶尚南道（キョンサンナムド）地域から選抜されたある警察官は、「地下鉄１両ごとに私服警察官１０人あまりが乗り込む。挙動不審な人物は現場ですぐ取り調べる」と説明した。ソウルの警察署からも６～８日に会議場のＣＯＥＸに送る予定だ。