国際相場より高い生活必需品は値下げを、李大統領

【ソウル１２日聯合ニュース】李明博（イ・ミョンバク）大統領は１２日に青瓦台（大統領府）で開かれた閣議で、生活必需品の価格を調査し、国際相場より高い場合は需給を調整し値下げするよう指示した。一般市民が生活に必要な品目を相場より高く買わなければならない理由はないと強調した。
　また、李大統領の支持で庶民物価を点検・管理するため指定した生活必需品５２品目について、価格と需給状況を分析し、基本的な対策を講じるよう求めた。迅速な状況把握と対策づくりを強調した。

　開催を来月に控えるソウルでの２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合（金融サミット）と関連しては、世界経済危機の克服において韓国が初めて重用な役割を果たすことになるとし、「国民は誇りを持ってほしい」と述べた。閣僚らに対しても、Ｇ２０に関心を持ち国民にきちんと広報するよう求めた。

　特に、自国通貨の安値誘導のためにドル買い介入する「通貨安競争」で世界は困難な状況にあると述べ、Ｇ２０サミットで国際共助を導き出せなければ、世界経済が萎縮するとの考えを示した。

　６日に締結した欧州連合（ＥＵ）との自由貿易協定（ＦＴＡ）については、経済だけでなく民主主義、人権、法治など諸条件を満たさなければならないと指摘した上で、アジアで初めてＥＵとＦＴＡを締結したことは大きな意味があると評価した。

　このほか李大統領は、新任の金滉植（キム・ファンシク）首相を中心に、公正社会構築や庶民政策など国政課題を滞りなく進め、具体的な成果が出るよう努力するよう促した。