【ソウル11日聯合ニュース】台風4号が11日午前5時ごろ、全羅南道の
高興半島南端に上陸し、全国で激しい雨が降った。ソウル市恩平区では10日午後に3時間で約100ミリに達する集中豪雨に見舞われ、2人が死亡、1人が行方不明となっている。
気象庁によると、10日から11日午前6時までの降雨量は、全羅南道・光陽の白雲山が265ミリで最高を記録した。次いで光陽158ミリ、長興145ミリ、麗水140ミリ、順天130ミリ、莞島122ミリ、光州市54ミリ、釜山市37ミリ、大田市32ミリだった。
全羅南道、慶尚南道のほぼ全地域と済州道、南海西部の全海上、済州道の全海上には台風警報が、光州市、大邱市、釜山市、蔚山市、全羅南・北道、慶尚南・北道、黄海南部の全海上、南海東部の全海上には台風注意報が発令された。また、江原道・三陟、忠清北道・永同には豪雨注意報が出されている。
台風4号は11日午前5時ごろ、全羅南道の高興半島南端に上陸し、時速23キロで北東に進んでいる。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は27メートル。
台風による集中豪雨で人命・施設被害も続出している。ソウル市麻浦区では河川周辺の道路に停車中だったタクシーが水没し、運転手が死亡した。済州道西帰浦市では50トンのクレーンが倒れ海に沈んだほか、80トンのクレーンが傾いた状態となっている。釜山市では海岸道路に駐車中だった車数十台が被害を受け、破損した。
一方、台風により航空便や船舶に欠航が相次いでいる。済州空港は往復61便が欠航し、観光客ら8000人余りが足止めされた。金海空港では15便が欠航。南海岸の主要島嶼(とうしょ)をつなぐ55航路・約1000隻の旅客船など船舶の運航も全面中断された。
気象庁関係者によると、台風は勢力が弱まり南海岸に沿って移動するとみられ、11日午後には慶尚南道を通過すると予想される。今後、慶尚南・北道、江原道・嶺東地方は最高120ミリ以上の大雨が予想されるとし、注意を呼びかけた。