泰安原油流出から２年…蘇る青い海

２年前の「泰安（テアン）原油流出事故」以降、泰安沖はかつての青い海を取り戻しつつある。

しかし、被害補償がきちんと行われず、住民は依然、頭を悩ませている。泰安郡庁の大講堂では住民およそ５００人が出席した中、原油流出事故から２年の報告大会が開かれた。「黒い災難」と呼ばれた原油流出による被害を奇跡的に克服するのに支援してくれたボランティアメンバーら１２０万人に感謝の意を示し、被害復旧と補償過程を説明するための場だった。

忠清南道（チュンチョンナムド）によると、国際油濁補償基金（ＩＯＰＣ）に提出された同道の原油流出事故被害補償の申請件数は１２月現在、６万５０９６件（被害金額約１兆４６５億ウォン＝約８００億円）に上る。うちこれまで０．９％の６００件（６８億５０００万ウォン）しか補償が行われていない。被害規模が大きすぎる上、ＩＯＰＣが個人別の実体調査など被害監査を行わなければならないため賠償が遅れている。