韓国旅行「コネスト」 英国教授「韓国学が日本学に属する副専攻になりかねない」。韓国の社会・文化ニュース
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英国教授「韓国学が日本学に属する副専攻になりかねない」

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「今年は韓国学の志願者が例年の4倍に増えました。ところが韓国学専攻課程がなくなる危機とは…」――。5日から7日までソウルで開かれた韓国学中央研究院の「海外の韓国学、現況と展望」と題する討論会出席のため訪韓した英シェフィールド大学東アジア学科のジェームス・グレイソン名誉教授はこうした残念な知らせを伝えた。グレイソン名誉教授は先月30日付で定年退職した。名誉であるべき定年に当惑する事件が起きた。韓国の宗教・文化・歴史を教えていた彼の後任が決まっていないのだ。大学側は現在彼の後を継ぐ韓国学専攻教授を補充しない方針だという。

◆冷遇される韓国学=「英国政府の教育政策のためだ。1990年代半ば以降、各大学が自律的に学科予算を割り当てるようになった。不人気学科は廃止の危機にさらされています」。グレイソン名誉教授の説明だ。「少数学問」の場合、退任する教授のポストを補充しないことが増えた。人気の学科に財政支援が集中している。

英国で韓国学を副専攻ではなく単独専攻過程として運営する大学はロンドン大学アジアアフリカ学科とシェフィールド大学東アジア科の2カ所だけしかない。それすらも1つに減る危機に立たされている。

グレイソン名誉教授は「毎年10人ほどだったシェフィールド大学の韓国学専攻志願者が今年は40人に増えた状況でとても残念なこと」と悔しがった。海外地域学の場合、該当国の経済的地位が学科の人気に大きな影響を及ぼす。グレイソン名誉教授は「最近韓国の国際的な立ち位置が高まり、韓国学も成長できる環境が整えられているが、まだ絶対数で、見れば韓国学志願者が中国・日本学に比べはるかに少ないことが問題」と指摘した。学生数だけを基準に財政支援をすれば韓国学が押しやられてしまうしかない状況だ。シェフィール大学東アジア学科の専攻別教授陣は、語学講師を除き中国学が12人、日本学が12員、韓国学が2人だった。グレイソン名誉教授の退任後には韓国学専攻教授はたった1人に減る。このままでは韓国学単独専攻課程の運営が不可能になる状況だ

◆韓国学が日本学の副専攻?=グレイソン名誉教授は学生時代の1965年に慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)で奉仕活動をしたのを契機に韓国とつながりができた。彼は「60年代半ばの韓国と日本の両国で奉仕活動をした。当時の日本では新幹線ができていたが、韓国は蒸気機関車が残っているほど両国の格差は大きかった」と振り返る。しかし最近の英国メディアは、「韓国と日本のような技術先進国」という表現を使うほど、韓国を見つめる英国の視線が変わっているというグレイソン名誉教授は、「この40年間に夢見てきた『韓国の春』が幕を開けようという瞬間に韓国学科の維持が困難になるとはアイロニーな状況だ」と表現した。

解決法はあるか。彼は「英国で韓国学の重要性をしっかりと評価することが優先だが、政策上の問題から海外で韓国学が厳しい状況の時に韓国政府や企業の支援が大きな力になる」と話す。移民2・3世代の韓国系先進学者らで韓国学が活気を帯びている米国と異なり、欧州はまだ難しい状況だ。韓国学の人的土台が弱く、学問の再生産が容易ではない。欧州の大学では存在していた韓国学講座や学科すらなくなるケースがある。

グレイソン名誉教授は「このままなら韓国学は日本学に属する副専攻課程として命脈を保つことになる」と懸念を示した。

COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2009年10月15日 10:24
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